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プロが教える失敗しない干し芋の作り方!天日干しの方法や干さない作り方も紹介

「干し芋の作り方は?」
「プロはどういうふうに作るの?」

干し芋が好きな方や、ご自宅にさつまいもがあり干し芋の作り方を知りたいと思う方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、プロが教える失敗しない干し芋の作り方を紹介します。

さらに、天日干しの方法や干さない干し芋の作り方なども紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

この記事を見ることで、自宅で簡単にプロが作ったような味わいを楽しむことができます。

管理栄養士・ヘルシー料理家
五賀洋佳(ひろ)⌇管理栄養士の置き換えレシピさん

Instagramで「家族も喜ぶダイエットレシピ」を紹介する管理栄養士で、SNSの総フォロワーは約10万人。野菜ソムリエの知識を活かしたwebメディアへのコラム執筆や企業向けレシピ作成を行っており、岡山県主催の食品ロス講師としても活動している。

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メディアでも多数紹介され、

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目次

干し芋を作る時のさつまいもの選び方

プロのようなおいしい干し芋を作るためには、さつまいもの選び方が重要です。

品種、そして熟成度合いなどが、最終的な干し芋の味と品質に大きく影響します。

ここで紹介するポイントを押さえることで、家庭でもプロが作ったような干し芋を作ることができるでしょう。

形や大きさは気にしない!鍋に入る小さめのさつまいもがおすすめ

干し芋を作る際、さつまいもの選び方は重要ですが、形や大きさにこだわりすぎる必要はありません。

むしろ、小ぶりのさつまいもを選ぶことで、干し芋を作る作業が楽になります。

小さいさつまいもは蒸し時間が短く済み、均一に蒸すことができるので、中心まで適度に火が通りやすくなります。

また、乾燥時間も短縮できるため、干し芋が早く完成しやすいです。

特に重要なのは、干し芋を柔らかくするときに使用する鍋に入る大きさのさつまいもを選ぶことです。

そうすることで、蒸し作業がスムーズに行え、均一な仕上がりが期待できます。

小さいさつまいもを選ぶメリット
  • 蒸し時間が短くて済む
  • 均一に蒸せるので、中心まで適度に火が通りやすい
  • 乾燥時間も短縮できる
  • 一口サイズの干し芋になるため、食べやすい

品種によって味や食感が異なる!おすすめは紅はるか

干し芋の味は、使用するさつまいもの品種によって大きく左右されます。

干し芋を作るときによく使われる品種は、紅はるかです。

紅はるかは生のままでも高い糖度で乾燥させるとその甘みがさらに凝縮され、乾燥後もしっとりとした食感を保ちやすい特徴があります。

紅はるかは水分量も多いため、乾燥させても硬くなりすぎず、程よい食感を保つことができます。

高い糖度と相まって、干し芋にした際の甘みが際立つのも特徴です。

ただし、お住まいの地域や季節によっては紅はるかの入手が難しい場合もあります。

そのような場合は、「シルクスイート」など、同様に糖度の高い品種を選ぶことで、おいしい干し芋を作ることができます。

さつまいもは熟成させると甘みが凝縮する

プロのようなおいしい干し芋を作るためには、さつまいもの熟成が重要なポイントとなります。

収穫直後のさつまいもよりも、ある程度熟成させたものの方が、より甘く風味豊かな干し芋になります。

さつまいもを熟成させると…
  • でんぷんが糖に変化し、甘みが増す
  • 水分が減少し、風味が凝縮する
  • 独特の香りが発展する

一般的に、収穫後2〜4週間程度熟成させたるとさつまいもの甘みが凝縮されます。

ただし、熟成しすぎると腐ってしまうことがあるので注意が必要です。

家で熟成させる場合は、新聞紙に包んで風通しの良い冷暗所に置くようにしましょう。

温度は10〜15℃程度が理想的です。

プロが教える失敗しない干し芋の作り方

干し芋作りは、適切な手順と注意点を押さえることで、家庭でも美味しく作ることができます。

ここでは、準備から完成までの手順を解説します。

この作り方を参考に作れば、プロのようなおいしい干し芋を作ることができるでしょう。

準備するもの

干し芋を作るには、はじめに材料と道具を用意しましょう。

準備するもの
  • さつまいも
  • 野菜ネット

メインの材料となるさつまいもは、新鮮で傷のないものを選びましょう。

また、干し芋を作る際には野菜ネットが必要です。

100円ショップなどで手軽に購入できるもので構いません。

野菜ネットの役割は、乾燥中のさつまいもを虫や小動物から守ることで、通気性があり、虫や動物の侵入を防ぐことができればいいです。

特別な物を用意する必要はなく、一般的な野菜ネットで問題ありません。

野菜ネットが家にない場合は?

野菜ネットがない場合は、清潔な布巾やガーゼで代用できます。

重要なのは、乾燥中のさつまいもを虫や埃から守ることです。

また、通気性を確保するため、あまり厚手のものは避けましょう。

キッチンペーパーを複数枚重ねて使用するのも一つの方法です。

干し芋はどの時期に作るのがベスト?

干し芋作りに最適な時期は、秋から冬にかけてで、特に10月から12月が理想的です。

この時期は、さつまいもが最も美味しく、また乾燥に適した気候であるためです。

寒く乾燥した日が続く時期を選ぶことで、よりおいしい干し芋を作ることができます。

干し芋の作り方

干し芋の作り方を、以下のステップに分けて詳しく解説します。

それぞれのステップを丁寧に行うことで、おいしい干し芋を作ることができます。

▼タップで各STEPまでジャンプします▼

STEP

さつまいもを鍋で茹でる

まず、さつまいもをよく洗い、水気を拭き取ります。

表面の汚れを落とし、余分な水分を取っておきましょう。

次に、大きな鍋に水を入れ、さつまいもが完全に浸かるようにします。

中火で20〜30分程度茹でるのですが、さつまいもの大きさによって時間は変わります。

竹串がスッと通るくらいまで茹でるのが目安です。

鍋以外の茹で方は?

炊飯器や蒸し器を使用することもできます。

いずれの方法でも、竹串がスッと通るまで加熱することが重要です。

詳しくは、以下の記事で解説しています。

さつまいもを柔らかくする他の方法は?

電子レンジを使用する方法もあります。

さつまいもを皮ごとラップで包み、500Wで5〜7分加熱します。

大きさによって時間を調整し、竹串がスッと通るまで加熱してください。

STEP

柔らかくなったら少し冷ます

まず、鍋から茹で上がったさつまいもを慎重に取り出します。

熱いので、やけどに注意しましょう。

取り出したさつまいもは、ザルや清潔な平らな場所に広げます。

※この時、さつまいも同士が重ならないように注意します。

室温で30分から1時間程度、自然に冷ましていきます。

少し冷ますことで、さつまいもの中の余分な水分を抜くとともに、次の工程で扱いやすくなります。

完全に冷ます必要はありませんが、熱いうちに皮を剥こうとすると火傷の危険があるので、十分に注意してください。

適度に冷めたさつまいもは、皮が剥きやすく、切りやすいです。

STEP

さつまいもの皮を剥く

指で軽く押さえながら、皮をむきましょう。

茹でたさつまいもの皮は、簡単に剥くことができます。

※皮が剥けにくい時はまだ加熱が足りない証拠

しかし、皮がこびりついている部分があれば、包丁を使って軽く削ります。

さつまいもは皮の近くに栄養が豊富なので、この時さつまいもの身を必要以上に削らないよう注意が必要です。

この段階で、傷んでいる部分や固い芯の部分が見つかった場合は取り除きます。

STEP

さつまいもを切る

厚さ5〜7mm程度の輪切りにしていきます。

この厚さは、乾燥しやすく干し芋にした時の食感も楽しむことができる厚みです。

切る際は、できるだけ均一な厚さになるように切っていきましょう。

均一な厚さで切ることで、乾燥ムラを防ぎ、全体的に同じ食感の干し芋に仕上がります。

慣れないうちは、定規などを使って厚さを確認しながら切るのも良い方法です。

切り終わったら、形の悪いものや小さすぎるものを選別します。

選別で弾かれた切れ端も無駄にせず、別の料理に使用するなど工夫しましょう。

どのくらいの厚さに切ればいい?

理想的な厚さは5〜7mm程度です。

これより薄いと乾燥しすぎて硬くなりやすく、厚すぎると乾燥に時間がかかります。

さつまいもの切り方は?

基本的には斜め切りが一般的ですが、輪切りやいちょう切りなど、好みの形に切ることもできます。

ただし、切り方によって乾燥時間が変わる可能性があります。

STEP

天日干しをする

丁寧に切ったさつまいもを野菜ネットの上に広げていきます。

この時、さつまいもの切片が互いに重ならないよう、適度な間隔を保ちながら並べることが大切です。

重なりがあると乾燥ムラの原因となり、均一に仕上がりにくくなります。

次に、準備した野菜ネットごと、日当たりの良い場所に干します。

ベランダや庭先など、直射日光が当たり、かつ風通しの良い場所を選びましょう。

※ただし、強すぎる直射日光は避け、半日陰になる場所が理想的です。

乾燥を均等に進めるため、1日に1〜2回、さつまいもの切片を裏返す作業を行います。

そうすることで、両面が均等に乾燥し、ムラのない仕上がりになります。

何日間干す?

2〜3日程度、天日干ししないといけません。

ただし、天候や気温、湿度によって乾燥時間は変わります。

表面がしっかりと乾き、中心部もしっとりとした状態になれば完成です。

触って確認し、べたつきがなくなれば OK です。

どこに干しておけばいい?

日当たりが良く、風通しの良い場所が理想的です。

ただし、直射日光が強すぎる場所は避け、半日陰になる場所を選ぶと良いでしょう。

また、雨や露から守れる場所を選んでください。

干さなくても干し芋は作れる?

天日干しの代わりに、食品乾燥機を使用することもできます。

60℃程度の温度で12〜24時間程度乾燥させましょう。

また、オーブンを使用する方法もあります。

60℃程度の低温で、ドアを少し開けて6〜8時間程度乾燥させます。

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干し芋の上手な保存方法

保存方法
  • 常温保存
  • 冷蔵保存
  • 冷凍保存

上記のような保存方法で、正しく保存しておくようにしましょう。

冷凍保存することで、開封後は早めに消費するのが理想的ですが、適切に保存すれば1〜2ヶ月程度は美味しく食べられます。

定期的に状態をチェックし、カビや異臭がある場合は廃棄しましょう。

干し芋の保存方法について以下で詳しくしているので、ぜひ参考にしてください。

失敗しない干し芋作りのポイント【おさらい】

おいしい干し芋を作るには、いくつかのポイントがあります。

ここで、重要なポイントをおさらいしておきましょう。

失敗しない干し芋作りのポイント
  • おいしい干し芋を作るにはさつまいもからこだわろう
  • さつまいもを均等な厚さに切ることで均一に干すことができる
  • 夜は風通しのよい場所に置き、こまめに状態を確認する

おいしい干し芋を作るにはさつまいもからこだわろう

おいしい干し芋を作るには、原材料のさつまいもにこだわることが重要です。

新鮮で糖度の高いさつまいもを選びましょう。

特に、「紅はるか」や「シルクスイート」など、干し芋に適した品種を選ぶことで、おいしい仕上がりが期待できます。

さらに、収穫後2〜3週間程度熟成させたさつまいもを使うと、より甘みの強い干し芋になります。

さつまいもを均等な厚さに切ることで均一に干すことができる

干し芋の仕上がりを均一にするには、さつまいもを同じ厚さに切ることが重要です。

理想的な厚さは5〜7mm程度でこの範囲内で揃えることで、乾燥ムラを防ぎ均一な食感の干し芋を作ることができます。

均一な厚さで切ることで、乾燥時間も一定になり、全体的に同じ質感の干し芋に仕上がります。

夜は風通しのよい場所に置き、こまめに状態を確認する

日中は日当たりの良い場所で乾燥させますが、夜間は湿気を避けるため、風通しの良い屋内に移動させましょう。

また、1日に1〜2回は裏返しを行い、均等に乾燥させることが大切です。

天候や湿度によっては、カビが発生するリスクもあるため、定期的に状態を確認しましょう。

プロが作る干し芋についてよくある質問

ここでは、いくつかの質問に回答します。

プロのような干し芋は簡単に作れますか?

プロのような高品質な干し芋を作るには、ある程度の技術と経験が必要です。

基本的な作り方は簡単ですが、プロ級の味と質感を出すには、さつまいもの選び方、適切な茹で加減、均一な切り方、そして乾燥条件の管理など、細かな点に注意を払う必要があります。

家庭でも練習を重ねれば、徐々にプロが作ったような干し芋を作ることは可能ですが、最初から完璧な仕上がりを期待するのは難しいかもしれません。

プロの干し芋の保存方法と賞味期限はどのくらいですか?

プロが作る干し芋の保存方法は、通常の干し芋と大きく変わりません。

清潔で密閉できる容器に入れ、冷暗所で保存するのが一般的です。

ただし、プロの干し芋は保存料などの添加物を使用していないことが多いため、慎重に保存しないといけません。

適切に保存した場合、賞味期限は通常1〜3ヶ月程度です。

プロの干し芋の栄養価は通常の干し芋と比べてどうですか?

プロが作る干し芋の栄養価は、通常の干し芋と比べて大きな違いはありません。

ただし、製法の違いにより、いくつかの点で優れていることが多いです。

例えば、天日干しによる自然な乾燥方法を行っているプロの干し芋は、ビタミンやミネラルの損失が少ない傾向にあります。

また、保存料などの添加物を使用していないことが多いため、栄養素を効果的に摂取できます。

プロが作る干し芋を食べるには?

プロが作る干し芋を食べるには、オンラインストアで購入することがおすすめです。

オンラインストアを通じて全国の名産地の干し芋を取り寄せることもできます。

照沼のオンラインストアでも、さまざまな種類の干し芋を販売しているので、ぜひ一度ご賞味ください。

干し芋で食卓と人生を豊かに

干し芋は茨城県の代表的な特産品ですが、照沼では約50ヘクタールの自社農園で主に紅はるかを生産し、自社工場にて干し芋の加工から販売までを自社管理のもと行っています。

また、食の安心安全や環境への配慮のため取組んでいる「農薬・化学肥料を使わない干し芋生産」の規模としては国内トップクラスです。

最近の干し芋需要の高まりを受けて、照沼の干し芋も各種メディアや著名人に取り上げていただき、日本最大級のさつまいも品評会である日本さつまいもサミットにて「さつまいも・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。

干し芋は家族・友人や大切な方へのギフト商品として、また日常食として定期購入される方もたくさんいらっしゃいますので、ぜひ照沼の干し芋・さつまいも商品をお試しください。

品質にこだわった照沼の干し芋で、食卓と人生を豊かにするお手伝いができれば幸いです。

プロが教える失敗しない干し芋の作り方【まとめ】

この記事では、プロが教える失敗しない干し芋の作り方を紹介してきました。

干し芋を作るには重要なポイントがあり、それを正しく理解しておく必要があります。

初めて作る方は、この記事を参考にしながらぜひ挑戦してみてください。

また、照沼のオンラインストアでは、熟練の職人が作った干し芋を購入できます。

照沼編集部

照沼編集部のアバター 照沼編集部 干し芋生産者

茨城県で有機干し芋を生産/販売しているブランド「照沼(てるぬま)」の編集部です。現地生産者だからこそ紹介できる干し芋の基礎知識、美味しい干し芋の食べ方や選び方など、初めての方にもわかりやすく発信してまいります。

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