干し芋のせっこうとは？通常の干し芋とは何が違う？特徴・魅力・活用方法を紹介

「干し芋のせっこうって何のこと？」
「通常の干し芋とせっこうは何が違う？」

干し芋の「せっこう」について、耳に開いたことはあるけど実は何のことかわかっていないという方もいるのでないでしょうか。

そこでこの記事では、「干し芋のせっこうとは」ということについて解説していきます。

また、通常の干し芋との違いやせっこうをどのように活用するかについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

干し芋のせっこうとは？

干し芋のせっこう（切甲）は、一般的な干し芋とは少し異なる特徴を持つ製品です。

ここでは、せっこうの二つの主な種類について詳しく見ていきましょう。

さつまいもの両端や切り落としを使っているもの

一つ目のせっこうは、さつまいもの両端部分を使用して作られた干し芋を指します。

通常の干し芋の製造では、さつまいもの中央部分を主に使用し、両端は形が不揃いなため除外されることが多いです。

しかし、これらの端切れを無駄にせず、乾燥させて作られたのがせっこうです。

形は不揃いで小さめですが、味や栄養価は通常の干し芋と変わりません。

むしろ、皮に近い部分を使用しているため、食物繊維が豊富で、独特の食感を楽しめます。

価格が安いことから、おやつや料理の材料として人気があります。

蒸しすぎて実崩れしたもの

二つ目のせっこうは、干し芋の製造過程で蒸しすぎてしまい、形が崩れたものを指します。

通常、さつまいもは蒸してから乾燥させますが、蒸し時間が長すぎると実が柔らかくなりすぎて、きれいな形に仕上がりません。

このような製品は見た目が悪いため、通常の干し芋としては販売できませんが、味や栄養価には問題ありません。

そこで、これらをせっこうとして販売することで、無駄を減らし、多くの消費者に干し芋を楽しんでもらえるようにしています。

蒸しすぎのせっこうは、特にしっとりとした食感が特徴で、そのまま食べるだけでなく、お菓子作りの材料としても重宝されています。

通常の干し芋とせっこうの違い

干し芋とせっこうは、同じさつまいもを原料としていますが、いくつかの点で違いがあります。

これらの違いは主に見た目や形状に関するものであり、品質や栄養価には大きな差はありません。

ここでは、通常の干し芋とせっこうの主な違いについて、詳しく解説していきます。

形や大きさは平干しや丸干しと異なる

通常の干し芋、特に平干しは、さつまいもを均一な厚さにスライスし、整った形状に仕上げられています。

丸干しも、ある程度の大きさと形状の一貫性があります。

一方、せっこうは形や大きさにばらつきがある干し芋です。

さつまいもの両端を使用したせっこうは、小さく不揃いな形状をしています。

また、蒸しすぎて実崩れしたせっこうは、形がバラバラで一つ一つ異なります。

このように形状が違うことで、見た目や食感も少し異なりますが、同時にせっこうならではの魅力にもなっています。

さつまいもの部位や形状の違い

せっこうと通常の干し芋は、使用される原料や基本的な製造方法に大きな違いはありません。

どちらも同じさつまいもを使用し、蒸して乾燥させるという基本的な製造方法を経ています。

違いは主に、使用するさつまいもの部位（せっこうは両端部分を使用）や、形状（せっこうは形状にこだわらない）にあります。

栄養価や味わいも、基本的には通常の干し芋と同等です。

むしろ、せっこうは皮に近い部分や不揃いな部分を使用するため、食物繊維が豊富であったり、独特の食感が楽しめたりと、別の魅力があります。

このように、せっこうは通常の干し芋と同じ品質です。

せっこう干し芋の特徴と魅力

せっこう干し芋は、通常の干し芋とは異なる独自の特徴と魅力を持っています。

一見すると規格外の製品に思えるかもしれませんが、実際には多くの魅力があります。

ここでは、せっこう干し芋の主な特徴と魅力について詳しく見ていきましょう。

小さく細かいので食べやすい

せっこう干し芋の大きな特徴の一つは、その小さく細かい形状です。

さつまいもの両端を使用したものや、蒸しすぎて崩れたものが多いため、一口サイズやそれ以下の大きさのものが多いです。

この特徴は、実は多くのメリットをもたらします。

まず、食べやすさが挙げられます。

小さいピースは口に入れやすく、特に子供やお年寄りにとっては食べやすい大きさです。

また、細かい形状は料理やお菓子作りの材料として使いやすく、刻む手間が省けます。

さらに、小分けにしやすいため、携帯食や間食として便利です。

栄養価は通常の干し芋と変わらない

せっこう干し芋は形状や大きさが不揃いですが、栄養価は通常の干し芋とほぼ同じです。

成分	干し芋 (100gあたり)
カロリー	277 kcal
炭水化物	71.9 g
たんぱく質	3.1 g
脂質	0.6 g
食物繊維	8.2 g
ビタミンE	1.3 mg
カリウム	980 mg
鉄分	2.1 mg

さつまいもの両端や皮に近い部分を使用していることから、むしろ一部の栄養素では通常の干し芋よりも豊富な場合があります。

例えば、皮に近い部分には食物繊維やポリフェノールが多く含まれています。

このように、せっこう干し芋は見た目は異なっても、栄養面では遜色のない、価値ある食品なのです。

健康的なおやつや料理の材料として、安心して楽しむことができます。

せっこうの干し芋はどのように活用する？

せっこうの干し芋は、その独特の形状や特徴を活かして、様々な方法で活用することができます。

ここでは、せっこうの干し芋の主な活用方法について詳しく見ていきましょう。

これらのアイデアを参考に、せっこうの干し芋を楽しむことができるでしょう。

外出時の携帯食として持ち歩く

せっこうの干し芋は、そのまま食べるおやつとして最適です。

軽量で栄養価が高いため、外出時のスナックや軽食として非常に便利です。

登山やピクニックなどのアクティビティに持参するのにも適しています。

自然な甘さがあり、エネルギー源としても優れているため、運動後や疲れた時に手軽にエネルギー補給ができます。

また、食物繊維やビタミンが豊富で、健康的な選択肢として人気です。

保存が効くため、長期間持ち運ぶことができ、いつでも手軽に楽しむことができます。

干し芋を使ったアレンジレシピに活用する

せっこうの干し芋は、その小さく不揃いな形状を活かして、様々な料理やお菓子作りに活用できます。

例えば、グラノーラやシリアルに混ぜ込んで朝食を彩るのも良いでしょう。

また、クッキーやマフィンの生地に混ぜ込めば、独特の食感と甘みをプラスできます。

サラダのトッピングとしても使え、甘みと食感のアクセントになります。

さらに、せっこうをミキサーで粉砕すれば、パンケーキやワッフルの生地に混ぜ込んだり、アイスクリームのトッピングにしたりと、使い道が広がるでしょう。

犬や猫のおやつに活用する

せっこうの干し芋は、ペット、特に犬や猫のおやつとしても活用できます。

さつまいもは多くの動物にとって安全で栄養価の高い食材です。

せっこうの小さく不揃いな形状は、ペットにとって適度な大きさのおやつになります。

ただし、与える際はいくつか注意点があります。

まず、量を控えめにすることが大切です。

さらに、硬すぎるものは避け、柔らかいものを選びましょう。

ペットの体調や好みに合わせて、少量から始めて様子を見ながら与えることをおすすめします。

照沼で販売しているせっこうの干し芋

2024年8月現在、照沼で切り落とし（せっこう）として販売している商品は以下の1つです。

切り落としなので、在庫が常にあるとは限りません。

ぜひ、この機会にお求めください。

干し芋のせっこうについてよくある質問

せっこう干し芋は、通常の干し芋とは少し異なる特徴を持つ製品です。

ここでは、せっこう干し芋に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

干し芋で食卓と人生を豊かに

干し芋は茨城県の代表的な特産品ですが、照沼では約50ヘクタールの自社農園で主に紅はるかを生産し、自社工場にて干し芋の加工から販売までを自社管理のもと行っています。

また、食の安心安全や環境への配慮のため取組んでいる「農薬・化学肥料を使わない干し芋生産」の規模としては国内トップクラスです。

最近の干し芋需要の高まりを受けて、照沼の干し芋も各種メディアや著名人に取り上げていただき、日本最大級のさつまいも品評会である日本さつまいもサミットにて「さつまいも・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。

干し芋は家族・友人や大切な方へのギフト商品として、また日常食として定期購入される方もたくさんいらっしゃいますので、ぜひ照沼の干し芋・さつまいも商品をお試しください。

品質にこだわった照沼の干し芋で、食卓と人生を豊かにするお手伝いができれば幸いです。

せっこう干し芋はお得に購入できる

この記事では、「干し芋のせっこうとは」ということについて紹介してきました。

干し芋のせっこうは、製造する過程で出る切り落としの部分や実崩れした部分を使用して作られています。

そのため、味や品質は同じでも通常よりもお得に購入することができます。

見た目や形の不揃いは気にならないという方であれば、せっこうの干し芋を購入してみるのがおすすめです。

そうすることで、お得に品質の高い干し芋を楽しむことができます。