「干し芋は蒸し器がなくても作れる?」
「蒸し器がない場合は何を使えばいい?」
「干し芋を作りたいけど、家に蒸し器がない」という方もいるかと思います。
しかし、 実は、蒸し器がなくても干し芋を作ることは可能です。
この記事では、蒸し器を使わずに干し芋を作る方法をご紹介します。
この記事の監修者
管理栄養士・ヘルシー料理家
五賀洋佳(ひろ)⌇管理栄養士の置き換えレシピさん
Instagramで「家族も喜ぶダイエットレシピ」を紹介する管理栄養士で、SNSの総フォロワーは約10万人。野菜ソムリエの知識を活かしたwebメディアへのコラム執筆や企業向けレシピ作成を行っており、岡山県主催の食品ロス講師としても活動している。
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蒸し器なしでも干し芋は作れる?
蒸し器がなくても、家庭にある一般的な調理器具を使って干し芋を作ることは十分に可能です。
電子レンジ、オーブン、フライパン、または普通の鍋など、身近な調理器具を代用することで、さつまいもを柔らかく蒸すことができます。
これらの方法を使えば、蒸し器がなくてもさつまいもを柔らかく蒸すことができ、美味しい干し芋作りの最初のステップを踏み出せます。
重要なのは、さつまいもが均一に加熱され、十分に柔らかくなることです。
正しい手順で調理すれば、蒸し器を使用した場合と遜色のない仕上がりの干し芋を作ることが可能です。
蒸し器の代わりに用意してほしいもの
蒸し器がなくても干し芋を作るために、以下のような一般的な調理器具を代用することができます。
- 鍋
- 電子レンジ
- オーブン
- フライパン
まず、多くの家庭にある基本的な調理器具として鍋があればさつまいもを蒸す工程に使用可能です。
また、電子レンジやオーブンも蒸し器の代わりに使うことができます。
さらに、フライパンを使用する方法も蒸し器の代わりになります。
上記で紹介した器具は、ほとんどの家庭にすでにあるものばかりです。
蒸し器の代わりにこのような道具を用意することで、特別な器具を購入することなく、家にあるもので簡単に干し芋作りに挑戦することができます。
蒸し器なしの干し芋の作り方
蒸し器なしの干し芋の作り方として、ここでは手順を詳しく解説します。
それぞれのステップでの注意点も含めて説明しますので、参考にしながら一緒に作ってみましょう。
硬い部分を切り落とし、水洗いする
まず、さつまいもの両端にある硬い部分を切り落とします。
これは、食べにくい部分を切って、均一な仕上がりにするためです。
次に、さつまいもを丁寧に水洗いします。
表面の土や汚れを完全に落とすようにしましょう。
さつまいもを水洗いする際は、柔らかいスポンジや野菜ブラシを使用し、皮を傷つけないよう注意しましょう。
特に、凹凸のある部分や目の周りは丁寧に洗います。
水洗い後は、清潔なタオルやペーパータオルでしっかりと水気を拭き取ります。
野菜ブラシとは、野菜や果物の表面を洗浄するためのブラシです。
硬めの毛で泥や農薬をしっかり落とし、洗浄効果を高めます。
特に根菜類や皮を食べる野菜に野菜に使用することが多いです。
綺麗に洗ったさつまいもを蒸す
ここの手順は蒸し器の代わりに何を使うかによって方法が異なります。
鍋の底に水を入れ、ザルやスチーマーを置きます。
さつまいもをザルに並べ、鍋に蓋をして強火で加熱します。
水が沸騰したら中火にし、15〜20分程度蒸しましょう。
空焚きにならないように水を適宜追加し、さつまいもが水に直接触れないよう注意します。
竹串が通るまで火を入れる
さつまいもが十分に柔らかくなったかどうかを確認するために、竹串を使用します。
竹串がスムーズに通れば、さつまいもが十分に蒸されたサインです。
※ただし、過度に火を通しすぎると、水分が多くなりすぎて乾燥に時間がかかり、カビが発生しやすくなるので、干し芋に適さなくなります。
竹串を刺す際は、さつまいもの中心部まで到達するようにしましょう。
同じさつまいもでもいくつかの箇所を確認することで、正確に火の通り具合を判断できます。
また、さつまいもの大きさによって加熱時間が異なるため、大きいものは中心部まで火が通っているか特に注意深く確認する必要があります。
ザルなどにあげて粗熱を取る
蒸し上がったさつまいもをザルなどに上げ、粗熱を取ります。
この工程は、さつまいもの水分を適度に抜き、皮を剥きやすくするためのものです。
また、急激な温度変化を避けることで、さつまいもの食感や風味を保つ効果もあります。
粗熱を取る際は、さつまいもが重ならないように広げることが大切です。
空気が均等に当たることで、均一に冷めていきます。
室温で30分から1時間程度置くのが一般的ですが、さつまいもの大きさや室温によって調整が必要です。
ただし、完全に冷ます必要はなく、手で触れる程度の温度になれば次の工程に進めます。
皮を剥く
粗熱が取れたさつまいもの皮を剥きます。
この時、さつまいもがまだ温かいうちに作業すると、皮が剥きやすいです。
※皮を剥く際は、なるべくさつまいもの身を削り取らないよう注意しましょう。
皮には食物繊維やポリフェノールなどの栄養素が多く含まれているため、薄く剥くことが理想的です。
手で皮を剥く場合は、指先で軽く押さえながら皮をむいていきます。
皮むき器を使用する場合は、さつまいもの表面を傷つけないよう慎重に扱いましょう。
皮を剥いた後は、黒ずんでいる部分や傷んでいる部分があれば取り除きます。
さつまいもを好みの形に切る
皮を剥いたさつまいもを、好みの形と大きさに切ります。
一般的には、厚さ5〜7mm程度の斜め切りにすることが多いですが、好みに合わせて好きな切り方でお切りください。
均一な厚さで切ることが重要で、乾燥ムラを防ぎ、均一な食感の干し芋を作ることができます。
さつまいもの繊維に沿って切ると、美しい断面になります。
また、端の細い部分や形の悪い部分は、別でまとめて乾燥させるか、他の料理に使用するとよいでしょう。
切ったさつまいもは、乾燥しやすいよう、重ならないように並べることが大切です。
日当たりの良い場所に干す
切ったさつまいもを、日当たりの良い清潔な場所に干します。
直射日光が当たる場所が理想的ですが、半日陰でも構いません。
さつまいもを一枚ずつ並べて互いに重ならないようにすることで、均一に乾燥し、カビの発生を防ぐことができます。
干す際は、清潔な網やザル、または食品用の乾燥ネットを使用すると良いでしょう。
天候や気温、湿度によって乾燥時間は変わりますが、一般的には2〜3日程度かかります。
1日1〜2回、裏返しをして均等に乾燥させます。
夜間や雨天時は室内に取り込み、扇風機などで風を当てると良いでしょう。
表面がしっかりと乾き、中はしっとりとした状態が理想的な仕上がりです。
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蒸し器がなくても柔らかくするポイントは?
蒸し器がなくても、さつまいもを柔らかく仕上げるためには、いくつかの重要なポイントがあります。
ここでは、そのポイントを3つ紹介します。
- 適切な時間加熱する
- 同じ大きさのものを選び均一に火が通るようにする
- 加熱後に5〜10分蒸らす
①適切な時間加熱する
さつまいもを適切な時間加熱することは、柔らかく仕上げるための最も重要なポイントです。
加熱時間は使用する調理器具や方法によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
- 鍋やフライパンで蒸す場合:15〜20分程度
- 電子レンジの場合:500Wで5〜7分程度
- オーブンの場合:180℃で40〜50分程度
ただし、上記はあくまで目安であり、さつまいもの大きさや量によって調整が必要です。
加熱の途中で、竹串などで刺してみて、抵抗なく通るようであれば十分に柔らかくなっています。
加熱しすぎると水分が多くなりすぎて干し芋に適さなくなる可能性があるため、こまめに確認しながら加熱しないといけません。
また、加熱不足の場合は、追加で加熱を行いましょう。
②同じ大きさのものを選び均一に火が通るようにする
均一な大きさのさつまいもを選び、同じように火が通るようにすることは、全体的に柔らかく仕上げるために非常に重要です。
以下のポイントに注意しましょう。
- さつまいもの選び方
できるだけ同じ大きさと太さのさつまいもを選びます。 - 切り方の工夫
大きさが異なる場合は、大きいものを適度な大きさに切って調整します。 - 配置の仕方
加熱する際は、さつまいもが重ならないように並べます。 - 途中での確認
加熱中は一度確認し、必要に応じて位置を入れ替えたり、向きを変えたりすると、より均一に仕上がります。
上記のようなポイントに気をつけることで、全てのさつまいもが均一に柔らかくなります。
③加熱後に5〜10分蒸らす
加熱後のさつまいもを5〜10分蒸らすことも重要なポイントです。
まず、蒸らしの間に余熱が行き渡り、さつまいも全体が均一に柔らかくなりやすいです。
また、加熱中に偏っていた水分が、蒸らしの間に全体に均等に行き渡ります。
さらに、蒸らすことでさつまいもの繊維がより柔らかくなり、滑らかな食感が生まれます。
この過程で、さつまいも内のでんぷんが糖化し、自然な甘みが増すのです。
加えて、蒸らした後のさつまいもは、皮むきや切る作業がしやすくなるという実用的な利点もあります。
蒸らす際は、さつまいもを加熱した容器やフライパンに入れたまま、蓋をして放置するだけです。
蒸らしの工程は手間がかかりませんが、最終的な仕上がりに違いをもたらすため、ぜひ取り入れてみてください。
干し芋の作り方についてよくある質問
干し芋の作り方についてよくある質問に対する回答をまとめました。
さまざまな調理器具を使用した方法や、蒸し器がない場合の対処法などについて解説しています。
干し芋で食卓と人生を豊かに
干し芋は茨城県の代表的な特産品ですが、照沼では約50ヘクタールの自社農園で主に紅はるかを生産し、自社工場にて干し芋の加工から販売までを自社管理のもと行っています。
また、食の安心安全や環境への配慮のため取組んでいる「農薬・化学肥料を使わない干し芋生産」の規模としては国内トップクラスです。
最近の干し芋需要の高まりを受けて、照沼の干し芋も各種メディアや著名人に取り上げていただき、日本最大級のさつまいも品評会である日本さつまいもサミットにて「さつまいも・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。
干し芋は家族・友人や大切な方へのギフト商品として、また日常食として定期購入される方もたくさんいらっしゃいますので、ぜひ照沼の干し芋・さつまいも商品をお試しください。
品質にこだわった照沼の干し芋で、食卓と人生を豊かにするお手伝いができれば幸いです。
蒸し器がなくても干し芋を作ってみよう
この記事では、蒸し器がなくても干し芋を作る方法について紹介してきました。
干し芋は蒸し器がなくても作ることができ、蒸し器を使用した場合とそうでない場合でも、仕上がりに大きな違いはありません。
重要なことはさつまいもを均一に蒸すことです。
それさえできてしまえば、自宅でも簡単に干し芋を作ることができます。