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無添加の干し芋とは?添加物は体に良くない?添加物のリスクや無添加のメリットを紹介

「無添加の干し芋はある?」
「干し芋にはどんな添加物が使用されている?」

干し芋を日常的に食べたいけど、添加物のことが気になるという方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、無添加の干し芋について解説していきます。

また、干し芋にはどのような添加物が使用されているのかということや、無添加の干し芋のメリットについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

管理栄養士・ヘルシー料理家
五賀洋佳(ひろ)⌇管理栄養士の置き換えレシピさん

Instagramで「家族も喜ぶダイエットレシピ」を紹介する管理栄養士で、SNSの総フォロワーは約10万人。野菜ソムリエの知識を活かしたwebメディアへのコラム執筆や企業向けレシピ作成を行っており、岡山県主催の食品ロス講師としても活動している。

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目次

無添加の干し芋とは?

無添加の干し芋とは、一見すると添加物を一切使用していない純粋な干し芋製品を指すように思えます。

しかし、実際には「無添加」という言葉の定義や使用基準は明確ではありません。

ここでは、無添加の干し芋について、その定義の曖昧さと、信頼できる基準としての有機JAS認定について解説します。

無添加の干し芋とは?
  • 実は無添加に明確な定義はない
  • 食品では有機JAS認定を受けているものが安心しやすい

実は無添加に明確な定義はない

「無添加」という表現は、消費者にとって安全で健康的な食品を連想させますが、実際には定義が存在しません。

このため、製造者や販売者によって「無添加」の解釈が異なる可能性があります。

例えば、ある製造者は完全に添加物を使用していない場合のみ「無添加」と表示し、別の製造者は一部の添加物を使用していても「無添加」と表示することもあるでしょう。

しかし、一般社団法人日本食品添加物協会のサイトには、以下のように記されています。

「無添加」とは、食品添加物が、原材料の産地から最終加工食品完成までの全工程において、
一切使用されていないことをいう。即ち、加工食品において表示が免除される加工助剤、キャ
リーオーバー、強化剤などの食品添加物も使用されていないことをいう。

引用:日本食品添加物協会

また、製造過程で使用される水や塩なども、厳密には添加物と見なせる場合があるのです。

また、製造者に直接問い合わせて、「無添加」の定義を確認することも有効な方法です。

食品では有機JAS認定を受けているものが安心しやすい

より信頼性の高い基準として、有機JAS(Japanese Agricultural Standard)認定があります。

有機JAS認定を受けた干し芋は、厳格な基準に基づいて生産・加工されています。

有機JAS認定の主な条件は以下のようなものです。

有機JAS認定の条件
  • 化学合成農薬や化学肥料を原則として使用せず、3年以上そのような資材を使用していない圃場で栽培されたさつまいもを使用すること。
  • 遺伝子組み換え技術を使用していないこと。
  • 放射線照射を行っていないこと。
  • 加工過程で化学的に合成された食品添加物を使用していないこと。

参考:農林水産省

有機JAS認定を受けた干し芋は、これらの厳しい基準を満たしているため、「無添加」という曖昧な表現よりも信頼性が高いと言えます。

また、有機JAS認定マークは、第三者機関による認証を受けているため、消費者にとってより安心な指標です。

ただし、有機JAS認定を受けていない干し芋が必ずしも品質が劣るわけではありません。

干し芋にはどのような添加物が使用される?

干し芋にはどのような添加物が使用されるのでしょうか。

干し芋は一般的に無添加であることが多いですが、一部の製品では保存性や見た目、味を向上させるために添加物が使用されることがあります。

ここでは、干し芋に使用される可能性のある主な添加物について詳しく解説します。

干し芋に使用されている添加物
  • 保存料
  • 着色料
  • 甘味料
  • 酸化防止剤
  • 香料

保存料

保存料は、食品の保存期間を延ばすために使用される添加物です。

干し芋に使用されることのある保存料としては、ソルビン酸や安息香酸ナトリウムなどがあります。

これらの保存料は、カビや細菌の繁殖を抑える効果に期待できます。

無添加の干し芋は保存料を使用していないため、保存期間が短くなる傾向がありますが、自然な風味を楽しむことができるでしょう。

着色料

着色料は、食品の見た目を良くするために使用される添加物です。

干し芋に使用されることのある着色料としては、カラメル色素やタール系色素などがあります。

これらの着色料は、干し芋の色を鮮やかにするために使用されることがありますが、無添加の干し芋は自然な色合いを保つため、着色料を使用していません。

自然な色合いの干し芋を選ぶことで、添加物の摂取を避けることができます。

甘味料

甘味料は、食品の甘みを増すために使用される添加物です。

干し芋に使用されることのある甘味料としては、アスパルテームやスクラロースなどの人工甘味料があります。

これらの甘味料は、カロリーを抑えながら甘みを加えるために使用されることがありますが、無添加の干し芋はさつまいも本来の自然な甘みを活かしているため、甘味料を使用していません。

自然な甘みを楽しむためには、無添加の干し芋を選ぶようにしましょう。

酸化防止剤

酸化防止剤は、食品の酸化を防ぎ、品質を保つために使用される添加物です。

干し芋に使用されることのある酸化防止剤としては、ビタミンC(アスコルビン酸)やビタミンE(トコフェロール)などがあります。

これらの酸化防止剤は、干し芋の風味や色を保つために使用されることがありますが、無添加の干し芋はこれらの添加物を使用していないため、自然な風味を楽しむことができます。

香料

香料は、食品の香りを良くするために使用される添加物です。

干し芋に使用されることのある香料としては、バニリンやエチルバニリンなどの合成香料があります。

これらの香料は、干し芋の風味を強化するために使用されることがありますが、無添加の干し芋は自然なさつまいもの香りを活かしているため、香料を使用していません。

自然な香りを楽しむためには、無添加の干し芋を選ぶことが推奨されます。

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添加物は体に良くない?

添加物は体に良くない?という疑問に対して、多くの方が関心を寄せているでしょう。

実際、添加物は厳格な基準のもとで使用されている一方で、長期的な健康リスクが懸念されることもあります。

ここでは、その両面について詳しく解説します。

添加物が厳格な基準のもと使用されている

食品添加物は、厚生労働省食品安全委員会による厳格な評価と基準のもとで使用が認められています。

添加物が使用される前には、科学的な安全性評価が行われ、人の健康に害を及ぼす可能性がないと判断された場合にのみ使用が許可されます。

例えば、保存料や着色料、甘味料などは、使用量や使用方法が詳細に規定されており、これらの基準を遵守することで食品の安全性が確保されているのです。

また、国民一人当たりの摂取量を調査し、過剰摂取を防ぐための監視も行われています。

このような厳格な管理体制により、添加物は安全に使用されています。

無添加の干し芋のメリットは?

無添加の干し芋は、自然な製法で作られるため、多くの方から支持されています。

添加物を使用しないことで、栄養価の保持や本来の味わいを楽しめるなど、様々なメリットが期待できるでしょう。

ここでは、無添加の干し芋の主なメリットについて詳しく解説します。

無添加の干し芋のメリット
  • 干し芋の栄養価がそのまま保持されやすい
  • さつまいも本来の味が楽しめる

干し芋の栄養価がそのまま保持されやすい

無添加の干し芋は、さつまいもの栄養価をほぼそのまま保持しています。

乾燥過程で水分が減少するため、栄養成分が凝縮され、栄養価の高い食品になるでしょう。

具体的には以下の栄養素が豊富に含まれています。

成分干し芋 (100gあたり)
カロリー277 kcal
炭水化物71.9 g
たんぱく質3.1 g
食物繊維8.2 g
ビタミンE1.3 mg
カリウム980 mg
鉄分2.1 mg
参考:Slism

例えば、干し芋を甘くするために甘味料を加えると、含まれる糖質や炭水化物の含有量が変わり、栄養価のバランスが崩れることがあります。

さつまいも本来の味が楽しめる

無添加の干し芋は、さつまいも本来の自然な甘みと風味を楽しむことができます。

添加物を使用しないことで、以下のような味わいの特徴が保たれます。

さつまいも本来の味
  1. 自然な甘み
    さつまいもに含まれる天然の糖質による甘みを感じられます。
  2. 濃厚な風味
    乾燥過程で凝縮された旨味や香りを楽しめます。
  3. 素材本来の食感
    添加物による食感の変化がなく、自然な食感が楽しめます。
  4. クセのない後味
    人工的な後味がなく、さっぱりとした後味が特徴です。
  5. 季節や品種による味の違い
    さつまいもの品種や収穫時期による味の違いを楽しめます。

これらの特徴により、無添加の干し芋は、さつまいもの風味をより深く味わうことができる食品となっています。

また、添加物により味が調整されていないので、それぞれの干し芋の個性を楽しむことができます。

無添加の干し芋は素材本来の味や食感を楽しめる

無添加の干し芋は、さつまいも本来の自然な甘みと風味をそのまま楽しむことができます。

添加物を使用しないため、素材の持つ濃厚な旨味や香りが凝縮され、自然な食感が保たれるのです。

人工的な後味がなく、さっぱりとした後味が特徴で、さつまいもの品種や収穫時期による微妙な味の違いも楽しめます。

また、添加物で味を調整していないので、それぞれの干し芋の個性を感じることができるのも魅力です。

無添加の干し芋は、健康志向の方や素材本来の味を好む方にとって理想的な選択肢と言えるでしょう。

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無添加の干し芋についてよくある質問

無添加の干し芋についてよくある質問にお答えします。

以下に、無添加の干し芋に関する疑問とその回答をまとめました。

無添加の干し芋と通常の干し芋の違いは何ですか?

無添加の干し芋は、保存料や着色料、甘味料などの添加物を一切使用していないため、さつまいも本来の自然な味と風味を楽しむことができます。

一方、他の干し芋は、保存性や見た目、味を向上させるために添加物が使用されていることがあります。

無添加の干し芋は、自然食品を好む方に適しているでしょう。

無添加の干し芋の保存期間はどのくらいですか?

無添加の干し芋の保存期間は、添加物が使用されていないため比較的短くなります。

一般的には、冷暗所で保存した場合で約2〜3ヶ月程度が目安です。

ただし、開封後は早めに消費することが推奨されます。

冷蔵保存することで保存期間を延ばすことができますが、風味や食感が変わる可能性があるため、冷凍保存も検討すると良いでしょう。

無添加の干し芋は栄養価が高いのですか?

無添加の干し芋は、さつまいもの栄養価がそのまま保持されやすいです。

乾燥過程で水分が減少し、栄養成分が凝縮されるため、食物繊維やビタミンC、ビタミンE、カリウム、β-カロテンなどが豊富に含まれています。

無添加の干し芋は糖尿病の人でも安全に食べられますか?

干し芋は低GI食品※であり、血糖値の急激な上昇を抑える効果があります。

しかし、糖尿病の方が摂取する際には、適量を守ることが重要です。

干し芋は糖質を含むため、食べ過ぎると血糖値に影響を与える可能性があります。

医師や栄養士と相談しながら、適切な量を摂取することが推奨されます。

低GI食品とは

低GI食品とは、GI値が低い食品のことを言います。

GI値はGlycemic Index(グライセミック・インデックス)の略で、食品に含まれる糖質の「吸収の度合い」を示すものです。 血中のブドウ糖濃度はGI値が高い食品を食べた時ほど急激に上昇してしまいますが、GI値の低い食品ほどおだやかに上昇します。

引用:株式会社明治

無添加の干し芋を選ぶ際、パッケージの表示で注意すべき点は何ですか?

無添加の干し芋を選ぶ際には、パッケージの表示をよく確認することが重要です。

まず、「無添加」と明記されていることを確認し、原材料表示をチェックして添加物が含まれていないことを確認します。

また、有機JAS認定マークが付いている場合は、さらに信頼性が高いです。

製造者や販売者の情報も確認し、信頼できる生産業者を選ぶと良いでしょう。

干し芋で食卓と人生を豊かに

干し芋は茨城県の代表的な特産品ですが、照沼では約50ヘクタールの自社農園で主に紅はるかを生産し、自社工場にて干し芋の加工から販売までを自社管理のもと行っています。

また、食の安心安全や環境への配慮のため取組んでいる「農薬・化学肥料を使わない干し芋生産」の規模としては国内トップクラスです。

最近の干し芋需要の高まりを受けて、照沼の干し芋も各種メディアや著名人に取り上げていただき、日本最大級のさつまいも品評会である日本さつまいもサミットにて「さつまいも・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。

干し芋は家族・友人や大切な方へのギフト商品として、また日常食として定期購入される方もたくさんいらっしゃいますので、ぜひ照沼の干し芋・さつまいも商品をお試しください。

品質にこだわった照沼の干し芋で、食卓と人生を豊かにするお手伝いができれば幸いです。

無添加=添加物が使われていないというわけではない

この記事では、無添加の干し芋について紹介してきました。

「無添加」と聞くと添加物を何も使用していないと感じる方も多いと思いますが、実は一部の添加物を使用していない場合でも無添加と記載されていることもあるのです。

そのため、無添加と大きく打ち出している商品でも、パッケージに添加物が書いていないか確認するようにしましょう。

有機JASと書いている商品はさらに厳しい基準をクリアしているので、信頼性が高くおすすめです。

厳しい基準をクリアして安全な干し芋を探しているという方は、有機JASマークがついているものを選ぶようにしましょう。

照沼編集部

照沼編集部のアバター 照沼編集部 干し芋生産者

茨城県で有機干し芋を生産/販売しているブランド「照沼(てるぬま)」の編集部です。現地生産者だからこそ紹介できる干し芋の基礎知識、美味しい干し芋の食べ方や選び方など、初めての方にもわかりやすく発信してまいります。

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