「干し芋は授乳中に食べてもいい?」
「赤ちゃんに悪い影響はない?」
普段から干し芋を食べている方の中には、赤ちゃんが産まれて授乳中にも食べていいのか気になっている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、授乳中に干し芋を食べることについて解説していきます。
授乳中に食べるといい食べ物なども紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者
管理栄養士・ヘルシー料理家
五賀洋佳(ひろ)⌇管理栄養士の置き換えレシピさん
Instagramで「家族も喜ぶダイエットレシピ」を紹介する管理栄養士で、SNSの総フォロワーは約10万人。野菜ソムリエの知識を活かしたwebメディアへのコラム執筆や企業向けレシピ作成を行っており、岡山県主催の食品ロス講師としても活動している。
授乳中に干し芋は食べてもいい?

授乳中のお母さんでも、干し芋を適度に摂取することができます。
干し芋は栄養価が高く、ビタミン、ミネラル、食物繊維を豊富に含んでいるため、授乳中の母体にとって良い影響を与える食品です。
特に、干し芋に含まれるビタミンCやカリウムは、母体の健康維持に役立ちます。
また、食物繊維は便秘予防に効果があり、授乳中によく見られる便秘の改善に寄与する可能性があります。
ただし、食べ過ぎは良くありません。
干し芋は糖質含有量が高く、カロリーを摂り過ぎてしまうことがあるため、適量を守ることが重要です。
また、個人差があるため、赤ちゃんの様子を観察しながら摂取することをおすすめします。
それでも干し芋を食べることについて不安がある場合は、医師や助産師に相談することが賢明です。
干し芋が授乳中におすすめな理由

授乳中のお母さんにとって、適切に栄養を摂取することは非常に重要です。
その中で、干し芋は授乳中のお母さんにとって理想的なおやつの一つとして注目されています。
干し芋が授乳中におすすめされる理由には、いくつかの重要な要素があります。
- 栄養価が高い
- さつまいも本来の甘さ
栄養価が高い
干し芋は、生のさつまいもを乾燥させたものですが、この過程で栄養素が凝縮されます。
そのため、少量でも効率的に栄養を摂取することができます。
▶︎干し芋の栄養価を見る
成分 | 含有量 (100gあたり) |
---|---|
カロリー | 277 kcal |
炭水化物 | 71.9 g |
たんぱく質 | 3.1 g |
脂質 | 0.6 g |
食物繊維 | 8.2 g |
ビタミンE | 1.3 mg |
カリウム | 980 mg |
鉄分 | 2.1 mg |

授乳中に良いとされる干し芋の栄養素
授乳中に良いとされる干し芋の栄養素には、以下のようなものがあります。
- ビタミンB群
エネルギー代謝を助け、疲労回復に効果があります。授乳中は特にエネルギーを消費するため、重要な栄養素です。 - ビタミンC
免疫力を高め、母体の健康維持に役立ちます。また、母乳の質を向上させる効果もあります。 - カリウム
体内の水分バランスを整え、むくみの解消に効果があります。授乳中はホルモンバランスの変化でむくみやすくなるため、重要です。 - 食物繊維
便秘予防に効果があります。授乳中は便秘になりやすいため、食物繊維の摂取は重要です。 - 鉄分
貧血予防に効果があります。授乳中は鉄分が不足しがちなため、補給が必要です。
上記のような栄養素を効果的に摂取することで、良い影響を与えることができます。
さつまいも本来の甘さ
干し芋の甘さは、さつまいも本来の自然な甘みです。
白砂糖などの精製糖を使用していないため、血糖値の急激な上昇を抑えることができ、これは授乳中のお母さんにとって複数の点でメリットになります。
まず、エネルギー源と有効です。
干し芋の糖質は緩やかに吸収されるため、長時間にわたって安定したエネルギーを得られます。
次に、過剰なカロリー摂取の防止にも役立つでしょう。
さつまいも本来の甘さは満足感を与えるため、食べ過ぎを防ぐ効果があります。
白砂糖などの精製糖と比べて、干し芋の自然な糖質は母乳への影響が少ないとされており、赤ちゃんの健康にも配慮しつつ、お母さん自身の栄養摂取をバランス良く行うことができるのです。
干し芋の他に授乳中に良い食べ物

授乳中のお母さんにとって、適切に栄養を摂取することは非常に重要です。
干し芋は優れたおやつの選択肢ですが、他にも授乳中に適した食べ物があります。
これらの食品は、母体の健康維持と赤ちゃんの成長をサポートする栄養素を豊富に含んでいます。
ここでは、干し芋以外の授乳中におすすめの食べ物について詳しく見ていきましょう。
- 果物
- シリアル
- せんべい
- 焼き芋やふかし芋
- ナッツ類
果物

果物は、ビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に含む自然な甘みのおやつです。
授乳中のお母さんにとって特におすすめの果物には以下のようなものがあります。
- りんご
- バナナ
- キウイ
りんごは食物繊維が豊富で、便秘予防に効果があります。
また、ペクチンという水溶性食物繊維は、コレステロール低下にも役立つでしょう。
バナナはカリウムが豊富で、むくみの解消や血圧の安定化に効果があり、手軽に食べられるため、忙しい授乳中のお母さんにとって便利なおやつです。
そして、キウイはビタミンCが豊富で、免疫力の向上や母乳の質の改善に役立ちます。
また、食物繊維も豊富なため、消化器系の健康維持にも効果的です。
ただし、果物にも糖分が含まれているため、食べ過ぎには注意が必要です。
1日に2〜3個程度を目安に摂取するのが良いでしょう。
シリアル

シリアルは、手軽に栄養を摂取できる優れた食品です。
特に、全粒穀物を使用したシリアルは、以下のような利点があります。
- 食物繊維が豊富
- 鉄分やビタミンB群が豊富
食物繊維が豊富なため、便秘予防に効果があります。
また、ゆっくりとエネルギーを放出するため、長時間の満腹感が得られやすいです。
鉄分やビタミンB群が豊富なものが多く、貧血予防や疲労回復に役立ちます。
授乳中は特に鉄分が不足しがちなため、重要な栄養源となります。
カルシウムが強化されているシリアルもあり、骨の健康維持に役立つでしょう。
授乳中はカルシウムの需要が高まるため、積極的に摂取することが大切です。
シリアルを選ぶ際は、砂糖の含有量が低いものを選ぶことが重要で、牛乳やヨーグルトと一緒に食べることで、より栄養バランスの良いおやつとなります。
せんべい

せんべいは、日本の伝統的なおやつで、授乳中のお母さんにも適しています。
特に、米を主原料としたせんべいには以下のような利点があります。
- エネルギー源となる
- 咀嚼回数が増えて食べ過ぎを防止できる
- ミネラル補給ができる
まず、せんべいは低脂肪で消化しやすいため、胃腸への負担が少ないです。
また、塩分を含むせんべいは、汗をかきやすい授乳中のミネラル補給に役立ちます。
ただし、塩分の過剰摂取には注意が必要です。
そして、噛む回数が多いため、唾液の分泌を促進させ、口腔内の健康維持に役立ち、ゆっくり食べることで満腹感も得られやすくなります。
ただし、せんべいの中には砂糖や油を多く使用しているものもあるため、原材料をよく確認して選ぶことが大切です。
焼き芋やふかし芋

焼き芋やふかし芋は、干し芋と同様にさつまいもを使用した栄養価の高いおやつです。
以下のような利点があります。
- ビタミンCやβ-カロテンが豊富
- 食物繊維が豊富
- カリウムが豊富
まず、ビタミンCやβ-カロテンが豊富で、免疫力の向上や肌の健康維持に役立ちます。
食物繊維が豊富なため、便秘予防に効果があり、ゆっくりとエネルギーを放出するため、長時間の満腹感が得られやすいです。
また、カリウムが豊富で、体内の余分な水分を排出してくれるので、むくみ解消の効果に期待できます。
干し芋と比べてカロリーが低いため、体重管理が気になる方にもおすすめです。
ナッツ類

ナッツ類は、栄養価が高く、少量でも満足感が得られるおやつです。
授乳中のお母さんにとって特に有益な栄養素を含んでいます。
- 良質な脂質
- ビタミンE
- たんぱく質
- 食物繊維
ナッツ類は良質な脂質が豊富で、特にオメガ3脂肪酸は赤ちゃんの脳の発達に重要とされています。
また、ビタミンEが豊富で、抗酸化作用により母体の健康維持に役立ちます。
そして、タンパク質や食物繊維も豊富なため、筋肉の維持や便秘予防にも効果が期待できるでしょう。
ただし、ナッツ類は高カロリーなため、1日の摂取量は20〜30g程度(小さな一握り)を目安にするのが良いでしょう。
また、アレルギーの可能性もあるため、初めて食べる際は少量から始めることが大切です。
授乳中に干し芋を食べる時の注意点

干し芋は栄養価が高く、授乳中のお母さんにとって良いおやつの選択肢ですが、適切に摂取しないと問題が生じる可能性があります。
ここでは、授乳中に干し芋を食べる際の主な注意点について詳しく解説します。
- エネルギー過剰
- 便秘の悪化
- 栄養バランスの崩れ
エネルギー過剰
干し芋は栄養価が高く、カロリーの高い食品です。
100gあたり約277kcalのエネルギーを含んでおり、通常のさつまいもの約2倍のカロリーがあります。
授乳中は、赤ちゃんの成長のためにカロリーを必要としますが、過剰なエネルギー摂取は体重増加につながる可能性があります。
特に産後の体型回復を目指している場合は注意が必要です。
干し芋を食べる際は、1日の摂取量を管理し、他の食事のバランスを考慮しながら摂取することが重要です。
過剰なエネルギー摂取を避けるために、少量ずつ食べるか、他の軽食と置き換えるなどの工夫をしましょう。
便秘の悪化
干し芋は食物繊維を含んでいますが、水分が少ないため、過剰に摂取すると逆に便秘を悪化させる可能性があります。
干し芋を食べる際は、十分な水分摂取を心がけることが重要です。
また、干し芋だけでなく、新鮮な果物や野菜、全粒穀物など、他の食物繊維源も積極的に摂取しましょう。
便秘症状がある場合は、干し芋の摂取量を控えめにし、代わりに水分を多く含む食品を選ぶことをおすすめします。
栄養バランスの崩れ
干し芋は栄養価が高いものの、主に炭水化物とビタミンCを含む食品です。
授乳中は、バランスの取れた栄養摂取が重要ですが、干し芋に偏った食事は栄養バランスを崩す可能性があります。
特にたんぱく質、鉄分、カルシウムなど、授乳に必要な栄養素が不足する恐れがあります。
そのため、干し芋を食べる際は、他の食品群とのバランスを考慮することが大切です。
例えば、たんぱく質源として魚や肉、豆類を、鉄分源として緑黄色野菜や豆類を、カルシウム源として乳製品や小魚などを積極的に摂取しましょう。
干し芋は間食や軽食として適度に楽しみ、主食や主菜、副菜をしっかり摂取する基本的な食事バランスを保つことが重要です。
授乳中の干し芋についてよくある質問

以下に、授乳中の干し芋についてよくある質問とその回答をまとめました。
干し芋で食卓と人生を豊かに

干し芋は茨城県の代表的な特産品ですが、照沼では約50ヘクタールの自社農園で主に紅はるかを生産し、自社工場にて干し芋の加工から販売までを自社管理のもと行っています。
また、食の安心安全や環境への配慮のため取組んでいる「農薬・化学肥料を使わない干し芋生産」の規模としては国内トップクラスです。
最近の干し芋需要の高まりを受けて、照沼の干し芋も各種メディアや著名人に取り上げていただき、日本最大級のさつまいも品評会である日本さつまいもサミットにて「さつまいも・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。
干し芋は家族・友人や大切な方へのギフト商品として、また日常食として定期購入される方もたくさんいらっしゃいますので、ぜひ照沼の干し芋・さつまいも商品をお試しください。
品質にこだわった照沼の干し芋で、食卓と人生を豊かにするお手伝いができれば幸いです。
適量を守れば干し芋は授乳中のおやつに最適
この記事では、授乳中に干し芋を食べることについて解説してきました。
授乳中に干し芋を食べることで、母体や赤ちゃんにボジティブな影響を与える可能性があります。
しかし、食べ過ぎると便秘になったりする可能性もあります。
そのため、適量を守りおやつ程度に取り入れるようにしましょう。
そうすることで、授乳中でも干し芋を食べることができます。