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干し芋についている白い粉は?カビとの見分け方は?白い粉の正体について解説

「干し芋についている白い粉はなに?」
「カビと見分ける方法は?」

食べようと思った干し芋に白い粉がついていて、カビではないのか、これは何なのか不安な方もいるのではないでしょうか。

干し芋についている白い粉は、カビの可能性もそうでない可能性もあり、見分ける必要があります。

そこでこの記事では、干し芋の白い粉について解説していきます。

カビと見分ける方法や、カビだった時の対処法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

オーガニック料理ソムリエ・食品添加物エキスパート
しおり|麹で一汁一菜|麹 . 無添加さん

Instagramで「肩の力抜いて、からだ・こころ整える」気負わず作れる麹レシピを紹介。フォロワーは1.2万人を超える。過度なダイエットや自然派思考で心身のバランスを崩した経験から、体の声を聞いた無添加・発酵生活を実践中。作って食べて自分を大切にするライフスタイルを提案し、美肌、アレルギー改善、心の安定をサポートしている。

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目次

干し芋の白い粉の正体は?

干し芋の表面に見られる白い粉について、多くの人が気になっているかと思います。

一見するとカビのように見えることもありますが、実はこの白い粉には重要な意味があります。

干し芋の美味しさと深く関係しているこの白い粉の正体について、詳しく見ていきましょう。

麦芽糖(マルトース)が結晶化した糖分

干し芋の表面に見られる白い粉の正体は、麦芽糖(マルトース)が結晶化したものです。

麦芽糖は、干し芋の製造過程で生成される糖分の一種で、生のさつまいもには含まれていませんが、蒸す過程でデンプンが分解されて生成されます。

この麦芽糖は、干し芋の乾燥が進むにつれて表面に浮き出てきて結晶化します。

結晶化した麦芽糖は、干し芋の表面に白い粉状の物質として現れるのです。

そのため、干し芋についている白い粉は、品質の良さを示す一つの指標と言えるでしょう。

白粉とも呼ばれている

干し芋の表面に現れる白い粉は、「白粉(しろこ)」とも呼ばれています。

白粉は、干し芋の表面全体に均一に現れることもあれば、部分的に現れることもあります。

白粉の発生量は、干し芋の種類や製造方法、保存状態によって異なり、例えば、しっかりと乾燥させた干し芋ほど発生しやすいです。

また、保存中の温度や湿度の変化によっても白粉の発生量が変わることがあります。

白粉をなめてみると、ほんのりとした甘さを感じることができます。

重要なのは、白粉はカビではないということです。

食べても安全であり、むしろ干し芋の美味しさを引き立てる要素の一つと言えます。

ただし、カビとの見分けが難しい場合もあるため、異臭がする場合や明らかに変色している場合は注意が必要です。

麦芽糖(マルトース)とは?

麦芽糖(マルトース)は、ブドウ糖の分子が結合でつながった二糖類の一種です。

主にデンプンの分解過程で生成され、発芽中の種子や消化管内に存在します。

甘味度はショ糖の約30%で、水溶性が高く、加熱による着色や結晶化が起こりにくいです。

麦芽糖は、ビール製造の発酵原料として重要な役割を果たすほか、キャンディーやアイスクリームなどの菓子類、佃煮などの加工食品にも使用されます。

また、ブドウ糖に比べて吸収が緩やかなため、血糖値の急激な上昇を抑える効果があり、糖尿病患者の食事療法にも活用されています。

▶︎麦芽糖(マルトース)とは

マルトース(maltose)、もしくは麦芽糖(ばくがとう)は、基本的に大麦などに含まれるでんぷんを麦芽に含まれるβ-アミラーゼが分解することで生成される(モルト、Malt)に多く含まれることからこの名がある。このとき機能する酵素は60℃でもっとも活性が高くなるので、微生物が繁殖せず糖化だけが起こる。すなわち腐敗を起こさずモルトのみを得ることができる。

引用:wikipedia

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白い粉がついている干し芋は美味しいって本当?

干し芋の表面に見られる白い粉について、多くの人が気になっていると思いますが、実はこの白い粉こそが干し芋の美味しさを引き立てる重要な要素なのです。

白い粉の正体は結晶化した麦芽糖(マルトース)であり、干し芋の甘みと深い関係があります。

干し芋好きの方の中で密かに人気

白い粉がついた干し芋は、実は干し芋通の間で高い人気を誇っています。

これは、白い粉の存在が干し芋の品質の高さを示す指標となっているためです。

白い粉が多く見られる干し芋は、十分に乾燥が進み、糖度が高くなっていることを意味します。

また、白粉の存在は干し芋の食感にも影響を与え、適度な歯ごたえと口溶けの良さをもたらします。

このため、干し芋通の方の中には白粉の存在を品質が良い証として捉え、積極的に選んで購入している方もいるのです。

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照沼のスタッフも、白粉がついた干し芋をイチオシしています。

白粉がついた干し芋は、十分に熟成され、糖度が高くなっているため、より濃厚で深みのある味わいを楽しむことができるでしょう。

照沼の干し芋は、伝統的な製法で丁寧に作られており、この過程で、さつまいもに含まれるデンプンが分解され、麦芽糖(マルトース)が生成されます。

この麦芽糖が結晶化して白粉となり、干し芋の表面に現れるのです。

ぜひこの機会に、白粉がついている干し芋をお試しください。

干し芋の白い粉とカビを見分ける方法

干し芋の白い粉とカビを見分ける方法として、以下の点に注目することが重要です。

白い粉の正体であるマルトースの特徴を理解し、その結晶化の様子を観察することで、カビとの違いを見分けることができます。

また、カビ特有の特徴や臭いにも注意を払う必要があります。

マルトースの特徴

マルトースは、干し芋に含まれる主要な糖の一つです。

グルコース2分子が結合した二糖類で、デンプンの分解によって生成されます。

マルトースは水溶性が高く、結晶化しやすい性質を持っています。

ツブツブの結晶化しているもの

干し芋の表面に見られる白い粉が、ツブツブとした結晶状になっている場合、それはマルトースが結晶化したものである可能性が高いです。

この結晶化は、干し芋の乾燥が進むにつれて発生し、時間の経過とともに増加することがあります。

結晶化したマルトースは、干し芋の表面全体に均一に現れることもあれば、部分的に現れることもあります。

サラっとした粉状のもの

干し芋の表面に見られる白い粉が、サラっとした粉状になっている場合も、それはマルトースが結晶化したものである可能性が高いです。

この粉状の白い物質は、「白粉(しろこ)」と呼ばれ、干し芋の表面全体にまんべんなく現れることが特徴です。

サラっとした粉状の白粉は、しっかりと乾燥させた干し芋に特に発生しやすいとされています。

干し芋にできるカビの特徴

干し芋にできるカビは、白い粉とは異なる特徴を持っています。

カビは通常、綿毛状のふわっとした円形の形状をしており、表面が盛り上がっているのが特徴です。

カビの色は、白色だけでなく、緑色、青色、黒色などさまざまな色の場合があります。

また、カビは干し芋の表面だけでなく、内部にも発生する可能性があります。

干し芋のカビについては、以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。

見た目や臭いをチェック

干し芋の白い粉がマルトースの結晶かカビかを見分けるには、見た目や臭いをよくチェックすることが重要です。

マルトースの結晶は通常、サラサラとした粉状やツブツブとした結晶状で、干し芋の表面に均一に現れます。

一方、カビは表面が盛り上がり、ふわふわとした胞子状になっていることが多いです。

臭いも重要な判断基準で、マルトースの結晶には特有の臭いはありませんが、カビが生えている場合は、カビ特有のツンとするような臭いや発酵したアルコール臭がします。

これらの特徴を総合的に判断することで、白い粉の正体を見分けることができます。

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干し芋の白い粉がカビだった場合は?

干し芋の表面に見られる白い粉を、マルトースの結晶ではなくカビだと判断した場合、適切な対処が必要です。

カビは健康被害を引き起こす可能性があるため、慎重に扱う必要があります。

以下に、カビを発見した場合の対処方法について詳しく説明します。

干し芋の白い粉がカビだった場合
  • 中身をチェックする
  • 全体を廃棄する

中身をチェックする

干し芋の表面にカビが発見された場合、まず中身の状態をチェックすることが重要です。

カビは表面だけでなく、内部にも広がっている可能性があるためです。

干し芋を慎重に割って、内部の状態を確認しましょう。

内部のチェックポイント
  • 変色がないか
  • 異臭がしないか
  • 通常とは異なる質感や湿り気がないか

内部にカビの兆候が見られない場合でも、表面のカビが内部に広がっている可能性は否定できません。

カビの胞子は目に見えないほど小さいため、肉眼で確認できない部分にも存在している可能性があります。

そのため、内部が無事に見えても、安全性を考慮して慎重に判断する必要があります。

全体を廃棄する

干し芋にカビが発見された場合、最も安全な対処方法は全体を廃棄することです。

カビの一部だけを取り除いて残りを食べることは、健康リスクを伴うため推奨されません。

カビが発生した食品を廃棄する際の注意点
  • カビの胞子が飛散しないよう、ビニール袋に密閉して捨てる
  • カビが触れた容器や保存袋は、熱湯で洗浄するか廃棄する
  • カビが発生した場所の周辺を清掃し、他の食品への汚染を防ぐ

また、カビが発生した原因を考え、今後の保存方法を見直すことも重要です。

適切な温度と湿度管理、清潔な保存容器の使用、定期的なチェックなどを心がけることで、カビの発生リスクを低減できます。

カビによる食中毒のリスクを避けるため、少しでも疑わしい場合は、躊躇せずに全体を廃棄するようにしましょう。

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干し芋の白い粉についてよくある質問

以下に、干し芋の白い粉についてよくある質問とその回答をまとめました。

白い粉は食べても大丈夫ですか?

干し芋の表面に見られる白い粉は、通常はマルトース(麦芽糖)が結晶化したものです。

これは食べても安全で、むしろ干し芋の美味しさを引き立てる要素です。

ただし、カビと間違えないよう注意が必要です。

異臭がする場合や明らかに変色している場合は、食べずに廃棄してください。

白い粉とカビの見分け方は?

白い粉(マルトース)は、サラサラとした粉状やツブツブとした結晶状で、干し芋の表面に均一に現れます。

一方、カビは表面が盛り上がり、ふわふわとした胞子状になっていることが多いです。

また、カビには特有の臭いがありますが、マルトースの結晶には臭いがありません。

色も、マルトースは白色ですが、カビは緑や黒など様々な色をしている場合があります。

白い粉が多い干し芋は甘いのですか?

一般的に白い粉(マルトース)が多い干し芋は甘い傾向があります。

これは、白い粉の正体である麦芽糖が糖の一種だからです。

麦芽糖の結晶化が進んでいるほど、干し芋の糖度が高くなっていることを示しています。

ただし、甘さの感じ方には個人差があるため、必ずしも白い粉の量と甘さが比例するわけではありません。

白い粉が出る原因は何ですか?

干し芋の白い粉が出る主な原因は、乾燥過程でさつまいもに含まれるデンプンが分解されて生成される麦芽糖(マルトース)が結晶化することです。

この現象は、干し芋の製造過程や保存中の温度・湿度の変化によって起こります。

白い粉が出やすい干し芋の種類はありますか?

一般的に、糖度が高く、しっかりと乾燥させた干し芋ほど白い粉(マルトース結晶)が出やすい傾向があります。

白い粉は自分で出せる?

白い粉(マルトース結晶)を自分で出すことは難しいですが、適切な保存方法で結晶化を促進することは可能です。

自分で白い粉を出そうとせず、自然な状態で生成される白い粉を楽しむのが最も安全で美味しい方法です。

干し芋で食卓と人生を豊かに

干し芋は茨城県の代表的な特産品ですが、照沼では約50ヘクタールの自社農園で主に紅はるかを生産し、自社工場にて干し芋の加工から販売までを自社管理のもと行っています。

また、食の安心安全や環境への配慮のため取組んでいる「農薬・化学肥料を使わない干し芋生産」の規模としては国内トップクラスです。

最近の干し芋需要の高まりを受けて、照沼の干し芋も各種メディアや著名人に取り上げていただき、日本最大級のさつまいも品評会である日本さつまいもサミットにて「さつまいも・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。

干し芋は家族・友人や大切な方へのギフト商品として、また日常食として定期購入される方もたくさんいらっしゃいますので、ぜひ照沼の干し芋・さつまいも商品をお試しください。

品質にこだわった照沼の干し芋で、食卓と人生を豊かにするお手伝いができれば幸いです。

干し芋の白い粉とカビの見間違えには注意しよう

この記事では、みなさんが気になっている干し芋の白い粉について解説してきました。

解説した通り、白い粉には麦芽糖の可能性もカビの可能性もあります。

そのため、食べるときにはしっかりと見分けないといけません。

白い粉(麦芽糖)とカビの違いをきちんと理解して、見間違えないようにしましょう。

そうすることで、白い粉がついた干し芋を楽しむことができます。

照沼もスタッフイチオシの白粉がついた干し芋を取り扱っていますので、ぜひご賞味ください。

照沼編集部

照沼編集部のアバター 照沼編集部 干し芋生産者

茨城県で有機干し芋を生産/販売しているブランド「照沼(てるぬま)」の編集部です。現地生産者だからこそ紹介できる干し芋の基礎知識、美味しい干し芋の食べ方や選び方など、初めての方にもわかりやすく発信してまいります。

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