「冷やし焼き芋って何?」
「焼き芋を冷やすとどんな効果がある?」
ダイエットについていろいろ調べる中で、焼き芋を冷やしたらいいと聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
しかし、どのような効果があるのか、わからない方も多いと思います。
そこでこの記事では、冷やし焼き芋について解説していきます。
冷やし焼き芋の効果や作り方なども解説しているので、ぜひ参考にしてください。
この記事の監修者
フリー料理家兼調理学生
ゆるっとさわごはん🪴さん
「食 卓 に “ほっこり” す る 瞬 間 を」届ける料理系インスタグラマー。
Instagramのフォロワー数は8万人以上で、旬の野菜をシンプルに使ったじんわり沁みる優しさレシピを紹介中。
焼き芋なら照沼の冷凍焼き芋がおすすめ!
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冷やし焼き芋とは?
冷やし焼き芋は、通常の焼き芋を冷やして食べる新しい食べ方として注目を集めています。
単に温かい焼き芋を冷やすだけではなく、冷やすことで生まれる独特の食感や栄養価の変化が特徴です。
特に、デンプンの構造が変化することで、健康面での利点が生まれることが分かっています。
文字通り冷やした焼き芋
冷やし焼き芋は、その名の通り、焼いたさつまいもを冷やしたものです。
通常の焼き芋を室温で冷ましたり、冷蔵庫で冷やしたりして作ります。
冷やすことで、焼き芋特有のねっとりとした食感がさらに増し、甘みも凝縮されます。
また、温かい焼き芋とは異なる、もちもちとした食感が楽しめるでしょう。
冷やし焼き芋は、夏場の涼しいデザートとしても人気があり、アイスクリームやヨーグルトなどと組み合わせて食べることもあります。
さらに、冷やすことで保存性が高まるため、作り置きのおやつとしても重宝されています。
冷やすことでデンプンがレジスタントスターチに変化
冷やし焼き芋の最大の特徴は、冷やすことでさつまいもに含まれるデンプンの一部がレジスタントスターチに変化することです。
レジスタントスターチは、消化されにくい性質を持つデンプンの一種で、食物繊維と似た働きをします。
このレジスタントスターチは、腸内細菌の餌となり、腸内環境を改善する効果があります。
また、血糖値の急激な上昇を抑制する作用もあるため、ダイエットや糖尿病予防に効果的だと考えられているのです。
さらに、冷やすことでGI値が低くなり、血糖値の急激な上昇を抑える作用もあるため、ダイエットや糖尿防予防に効果的だと考えられています。
このように、冷やし焼き芋は食感が変わるだけでなく、栄養面でも優れた特性を持つ食品として注目されています。
▶︎レジスタントスターチとは
レジスタントスターチとは、体内で消化されない(レジスタント)でんぷん(スターチ)のことです。従来、食事から摂取したでんぷんは、小腸で完全に消化、吸収され、体のエネルギー源になると考えられてきました。しかし、近年の研究で、消化酵素で分解されずに大腸まで届くものの存在が明らかになりました。それがレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)です。
引用:日清製粉株式会社
焼き芋に含まれる栄養素
栄養素 | 含有量 (100gあたり) |
---|---|
エネルギー | 130 kcal |
たんぱく質 | 1.2 g |
脂質 | 0.2 g |
炭水化物 | 31.0 g |
糖質 | 24.0 g |
食物繊維 | 3.0 g |
ナトリウム | 2 mg |
カリウム | 540 mg |
カルシウム | 30 mg |
マグネシウム | 24 mg |
鉄 | 0.7 mg |
ビタミンA | 709 μg (レチノール当量) |
ビタミンB1 | 0.11 mg |
ビタミンB2 | 0.03 mg |
ビタミンB6 | 0.24 mg |
ビタミンC | 26 mg |
ビタミンE | 2.1 mg |
焼き芋には上記のように様々な栄養素が豊富に含まれています。
主な栄養素として、食物繊維、ビタミンC、β-カロテン、カリウムが挙げられます。
さらに、焼き芋の皮にはクロロゲン酸やヤラピンといった栄養素も含まれており、糖質の吸収を緩やかにする効果や整腸作用が期待できるでしょう。
焼き芋の栄養については、以下の記事で詳しく解説しています。
冷やし焼き芋の効果
冷やし焼き芋の効果について、通常の焼き芋とは異なる特徴があります。
冷やすことで栄養価や食感が変化し、健康面でさまざまな利点が生まれます。
- 焼き芋を冷やすことでGI値が下がる
- 冷やし焼き芋で便秘改善
- 冷やし焼き芋でダイエット
- 冷やし焼き芋が肌の調子を整える
焼き芋を冷やすことでGI値が下がる
冷やし焼き芋は、通常の焼き芋と比べてGI値(グリセミック・インデックス)が低くなります。
GI値 | |
---|---|
焼き芋 | 約94 |
冷やし焼き芋 | 約55 |
これは、焼き芋を冷やす過程でデンプンの一部がレジスタントスターチに変化するためです。
レジスタントスターチは消化されにくい性質を持ち、食物繊維のような働きをします。
そのため、血糖値の急激な上昇を抑制し、緩やかな上昇に変えます。
これは糖尿病予防や血糖値管理に有効で、ダイエット中の方にも適しているでしょう。
また、レジスタントスターチは腸内細菌の餌となるため、腸内環境の改善にも役立ちます。
▶︎GIとは
GI値はGlycemic Index(グライセミック・インデックス)の略で、食品に含まれる糖質の「吸収の度合い」を示すものです。 血中のブドウ糖濃度はGI値が高い食品を食べた時ほど急激に上昇してしまいますが、GI値の低い食品ほどおだやかに上昇します。
引用:株式会社明治
冷やし焼き芋で便秘改善
冷やし焼き芋は便秘改善に効果的です。
通常の焼き芋にも食物繊維が豊富に含まれていますが、冷やすことでレジスタントスターチの量が増加します。
このレジスタントスターチは腸内細菌の餌となり、善玉菌の増殖を促進します。
その結果、腸内環境が改善され、便秘の解消につながるでしょう。
また、レジスタントスターチは善玉菌の餌となり大腸の蠕動運動を促すため、便秘解消にも期待できます。
冷やし焼き芋でダイエット
冷やし焼き芋はダイエットに効果的です。
冷やすことでレジスタントスターチが増加し、消化されにくくなるため、糖の吸収が抑えられます。
また、レジスタントスターチは食物繊維のような働きをするため、腹持ちが良く、空腹感を抑制する効果があります。
さらに、冷やし焼き芋は通常の焼き芋よりも甘みが増すため、少量でも満足感が得られ、食べ過ぎを防ぎやすいです。
加えて、レジスタントスターチは腸内環境を改善し、代謝を向上させる効果もあるため、ダイエット効果を高めます。
冷やし焼き芋が肌の調子を整える
冷やし焼き芋には、肌の調子を整える効果があります。
さつまいもに含まれるビタミンCは、加熱しても壊れにくい特性があり、冷やすことでさらに安定しやすいです。
ビタミンCは抗酸化作用があり、肌の老化を防ぎ、コラーゲンの生成を促進します。
また、冷やし焼き芋に含まれるβ-カロテンは、体内でビタミンAに変換され、肌の新陳代謝を促進します。
さらに、レジスタントスターチにより腸内環境を改善することで、肌トラブルの原因となる有害物質の排出を促進し、肌の調子を整えるでしょう。
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冷やし焼き芋の作り方
冷やし焼き芋の作り方は、基本的に通常の焼き芋を作ってから冷やすという簡単な工程です。
しかし、美味しい冷やし焼き芋を作るには、いくつかのポイントがあります。
以下に、その詳細な手順を説明します。
まずは焼き芋を作る
美味しい冷やし焼き芋の基本は、まず美味しい焼き芋を作ることです。
オーブンで焼く場合は、180℃で60〜90分程度焼きます。
焼き加減は、竹串がスッと通るくらいが目安です。
中心までしっかり火が通っていることを確認してください。
焼き芋の甘さを引き出すためには、ゆっくりと時間をかけて焼くことがポイントです。
詳しい作り方については、以下の記事で解説しているのでぜひ参考にしてください。
粗熱を取った焼き芋を冷蔵庫で冷やす
焼き上がった焼き芋は、まず室温で粗熱を取ります。
これは、急激な温度変化による水分の蒸発を防ぎ、食感を損なわないようにするためです。
粗熱が取れたら、ラップやアルミホイルで包んで冷蔵庫に入れます。
冷やす時間は最低でも3〜4時間、できれば一晩置くのが理想的です。
この間に、デンプンの一部がレジスタントスターチに変化します。
冷やし過ぎると食感が固くなるので、食べる30分〜1時間前に冷蔵庫から出すと、ちょうど良い食感になります。
冷やし焼き芋を食べるおすすめのタイミング
冷やし焼き芋は栄養価が高く、様々な健康効果が期待できる食品です。
そのため、一日の中で適切なタイミングで摂取することで、より効果的に栄養を取り入れることができます。
特に以下の2つのタイミングがおすすめです。
- 朝食や昼食を置き換える
- 間食に冷やし焼き芋を食べる
朝食や昼食を置き換える
冷やし焼き芋を、朝食や昼食と置き換えてみましょう。
豊富な栄養素と食物繊維を含むため、一食分の栄養をカバーすることができます。
特に朝食として摂取すると、腸内環境を整えるレジスタントスターチの効果で、一日のスタートを健康的に切ることができます。
また、緩やかに血糖値が上昇することにより、持続的なエネルギー供給が期待できるでしょう。
昼食の置き換えとしても、午後の眠気を防ぎ、集中力を維持するのに役立ちます。
ただし、毎日の食事を完全に置き換えるのではなく、週に1〜2回程度の頻度で取り入れるのが理想的です。
間食に冷やし焼き芋を食べる
冷やし焼き芋は、間食として摂取するのも効果的です。
通常のスナック菓子と比べて低カロリーで栄養価が高いため、健康的な間食となります。
特に午後3時頃の間食として摂取すると、夕方から夜にかけての空腹感を抑制し、夜の食べ過ぎを防ぐ効果が期待できます。
また、レジスタントスターチの効果で腸内環境が整うため、翌朝のスムーズな排便にも繋がるでしょう。
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冷やし焼き芋を食べる時の注意点
冷やし焼き芋は栄養価が高く健康的な食品ですが、適切に摂取することが重要です。
食べ方や摂取量、タイミングによっては、期待する効果が得られなかったり、逆効果になったりする可能性があります。
以下に、冷やし焼き芋を食べる際の主な注意点を説明します。
- 食べ過ぎに注意する
- 食べる時間帯に注意する
食べ過ぎに注意する
冷やし焼き芋は栄養価が高く健康的ですが、食べ過ぎには注意が必要です。
一般的な目安として、1回の摂取量は中サイズの芋1本(約200g)程度に抑えるのが良いでしょう。
冷やし焼き芋は通常の焼き芋よりも甘みが強く感じられるため、つい食べ過ぎてしまう傾向があります。
しかし、過剰摂取はカロリーオーバーにつながり、ダイエット効果を減少させる可能性があります。
適量を守り、他の食事とのバランスを考えながら摂取することが重要です。
食べる時間帯に注意する
冷やし焼き芋を食べる時間帯にも注意が必要です。
最も効果的なのは、朝食や午前中の間食として摂取することです。
この時間帯に食べることで、一日の代謝を活性化し、腸内環境を整えるのに役立ちます。
一方、就寝直前の摂取は避けるべきです。
冷やし焼き芋は消化に時間がかかるため、夜遅くに食べると胃腸に負担をかけ、睡眠の質を低下させる可能性があります。
冷やし焼き芋についてよくある質問
以下に、冷やし焼き芋についてよくある質問とその回答をまとめました。
干し芋で食卓と人生を豊かに
干し芋は茨城県の代表的な特産品ですが、照沼では約50ヘクタールの自社農園で主に紅はるかを生産し、自社工場にて干し芋の加工から販売までを自社管理のもと行っています。
また、食の安心安全や環境への配慮のため取組んでいる「農薬・化学肥料を使わない干し芋生産」の規模としては国内トップクラスです。
最近の干し芋需要の高まりを受けて、照沼の干し芋も各種メディアや著名人に取り上げていただき、日本最大級のさつまいも品評会である日本さつまいもサミットにて「さつまいも・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。
干し芋は家族・友人や大切な方へのギフト商品として、また日常食として定期購入される方もたくさんいらっしゃいますので、ぜひ照沼の干し芋・さつまいも商品をお試しください。
品質にこだわった照沼の干し芋で、食卓と人生を豊かにするお手伝いができれば幸いです。
冷凍の焼き芋を半解凍で食べるのもおすすめ
この記事では、冷やし焼き芋について解説してきました。
冷やし焼き芋を食べることでさまざまな効果に期待できます。
焼き芋を冷やすことで簡単に作ることができるので、自宅でも作りやすく日常に取り入れやすいです。
冷凍の焼き芋を半解凍で食べるのもおすすめなので、ぜひ試してみてください。