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室内で作るおいしい干し芋の作り方!マンションでもOK!必要な準備やポイントも解説

「干し芋は室内でも作れる?」
「室内でどうやって干せばいいの?」

自然の甘さが楽しめる素朴な味わいの干し芋。

干し芋を自宅で作りたいけど、マンションに住んでいたり都会に住んでいたりすると、外で干すことが難しい場合もあるかと思います。

そこでこの記事では、室内で干し芋を作る方法を紹介しています。

室内で干す時の干し方やその他の工程についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

管理栄養士・ヘルシー料理家
五賀洋佳(ひろ)⌇管理栄養士の置き換えレシピさん

Instagramで「家族も喜ぶダイエットレシピ」を紹介する管理栄養士で、SNSの総フォロワーは約10万人。野菜ソムリエの知識を活かしたwebメディアへのコラム執筆や企業向けレシピ作成を行っており、岡山県主催の食品ロス講師としても活動している。

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ねっとりした甘さが人気の「紅はるか」
メディアでも多数紹介され、

芸能人・スポーツ選手からも支持いただいています

目次

干し芋は室内で干しても作れる?

干し芋は室内でも作ることができます。

室内で干し芋を作るのは、天候に左右されず、虫や鳥などの影響を受けにくいという利点があります。

また、温度や湿度をコントロールしやすいため、干し芋を作りやすいです。

特別な設備がなくても、家庭にある道具を使って簡単に始められるのも魅力です。

扇風機やサーキュレーターを利用して空気を循環させたり、除湿機を使って湿度を調整したりすることで、効果的に乾燥させることができます。

ただし、室内で干す場合は、十分な換気を行い、カビに注意する必要があります。

干し芋を作る前に!まずは干し芋の作り方をイメージしよう

干し芋を手作りすることで、品種や大きさなど自分好みの干し芋を作ることができます。

しかし、始める前にいくつかの重要なポイントを押さえておくことが大切です。

以下に、干し芋作りの準備段階で考慮すべきことについて詳しく解説します。

さつまいもは?何を選べばいい?

干し芋作りには、品質の良いさつまいもを選ぶことが重要で、おすすめの品種は「紅はるか」です。

この品種は、糖度が高く、しっとりとした食感が特徴で、干し芋に最適です。

  1. 形状:なるべく真っ直ぐで均一な太さのもの
  2. 表面:傷や腐りがなく、滑らかなもの
  3. 硬さ:程よい硬さがあり、押すとわずかに弾力があるもの
  4. 大きさ:中程度のサイズ(極端に大きいものや小さいものは避ける)

「紅はるか」以外でも、「シルクスイート」なども干し芋作りに適しています。

さつまいもの他に準備するものは?

干し芋作りには、さつまいも以外にもいくつかの道具や材料が必要です。

以下に主なものを挙げます。

  1. ピーラーまたは包丁(クリーンヘラがおすすめ)
  2. まな板
  3. ざる
  4. 大きめのボウル
  5. キッチンペーパーまたは清潔な布巾
  6. 干す道具
  7. 扇風機やサーキュレーター
  8. 保存容器

これらの道具を事前に準備しておくことで、スムーズに作業を進めることができます。

室内でもできる干し芋の作り方

室内でも干し芋を作ることはできますが、きちんとした手順を知っておくことが重要です。

ここでは、室内での干し芋の作り方について、各STEPそれぞれ紹介していきます。

STEP

まずはさつまいもを水洗いする

さつまいもの表面に付着した土や汚れを丁寧に洗い落とします。

流水でよく洗い、必要に応じてブラシを使用して表面をこすりましょう。

傷がついているさつまいもは、その部分を特に念入りに洗います。

洗浄後は、清潔なタオルや布巾で水気を拭き取ります。

有機栽培のさつまいもも洗う必要がありますか?

有機栽培のさつまいもも必ず洗ってください。

有機栽培であっても、土壌由来の微生物や埃が付着している可能性があるためです。

STEP

蒸し器でさつまいもを蒸す

洗浄したさつまいもを蒸し器に入れ、沸騰するまで強火で加熱します。

沸騰したら弱火に切り替え、約60分蒸します。

※この時に水がなくならないように注意しましょう。

蒸し上がりの目安は、竹串がスーッと奥まで通ることです。

さつまいもの大きさによって蒸し時間を調整してください。

蒸し過ぎるとどうなりますか?

蒸し過ぎると、さつまいもが水っぽくなり、干し芋の食感が悪くなる可能性があります。

適度な柔らかさを保つことが重要です。

電子レンジで加熱する場合の時間は?

電子レンジの場合、中サイズのさつまいも1本あたり約5〜7分程度です。

ただし、電子レンジの性能によって異なるので、様子を見ながら加熱してください。

蒸し器と電子レンジはどっちがいい?

時間や手間を節約したい場合は電子レンジ法がおすすめです。

しかし、均一な仕上がりを求める場合や、正しい作り方で作りたい場合は蒸し器がよいでしょう。

蒸し器がない場合は?

蒸し器がない場合は、他の方法で代用しましょう。

詳しくは以下の記事で解説していますので、そちらをご覧ください。

STEP

蒸し器からさつまいもを取り出す

蒸し上がったさつまいもを蒸し器から慎重に取り出します。

熱いので、軍手やトングを使用して安全に取り扱ってください。

STEP

さつまいもの両端を切る

蒸したさつまいもの両端を1〜2cm程度切り落とします。

これは、両端の硬い部分を切って、干し芋の食感を均一にするためです。

切る際は、まだ熱いので注意してください。

STEP

熱々のうちに皮を剥く

さつまいもが熱いうちに皮を剥きましょう。

クリーンヘラや薄い金属製のへらを使うと、皮を剥きやすくなります。

皮を完全に取り除き、表面をツルツルにすることがポイントです。

これにより、干し芋の食感が良くなります。

皮を完全に剥かなくても大丈夫ですか?

皮を残したままでも干し芋は作れますが、食感と見た目が揃わなくなります。

可能な限り皮を完全に剥くことをおすすめします。

STEP

さつまいもを均等な厚さに切る

皮を剥いたさつまいもを均等な厚さ(約5mm程度)に切ります。

エッグスライサーを使用すると、簡単に均一な厚さに切ることができます。

厚さは必ず5mmでなければいけませんか?

5mmは一般的な目安ですが、好みに応じて調整可能です。

厚くすると乾燥に時間がかかり、薄すぎると硬くなりすぎる可能性があります。

STEP

シートを被せて24時間冷蔵庫で寝かせる

切ったさつまいもを平らな容器に並べ、脱水シートを被せて24時間冷蔵庫で寝かせましょう。

そうすることで、さつまいもの余分な水分が脱水シートに吸収され、乾燥しやすくなります。

また、寝かせることで甘みが増します。

寝かせる時間を短縮できますか?

最低でも6時間は寝かせることをおすすめします。

時間が短いと十分に脱水できない可能性があります。

STEP

ざるや水切りかごに均等に並べる

寝かせたさつまいもをざるや水切りかごに均等に並べます。

さつまいもどうしが重ならないように配置し、空気が十分に循環するようにします。

重なってしまった場合はどうすればいいですか?

乾燥途中で位置を入れ替えるなど、できるだけ重ならないように調整してください。

完全に避けられない場合は、乾燥時間を少し延長することで対応できます。

STEP

ざるや水切りかごを干し網に入れる

ざるや水切りかごを干し網に入れます。

干し網を使用することで、さつまいもの周りに十分な空気が循環し、均一に乾燥させることが可能になります。

干し網がない場合は、清潔な網戸やざるで代用するようにしましょう。

干し網は必須ですか?

必須ではありませんが、使用すると乾燥しやすくなります。

代替品を使用する場合は、十分な通気性を確保してください。

STEP

室内に干す

干し網を室内の風通しの良い場所に設置しましょう。

扇風機やサーキュレーターを当てると乾燥時間を短縮できます。

湿気が溜まらないよう、窓を開けるか換気扇を使用して空気を循環させましょう。

直射日光は避け、室温20〜25℃、湿度50〜60%程度の環境が理想的です。

夜間も扇風機を当て続ける必要がありますか?

24時間扇風機を当て続ける必要はありません。

夜間は湿度が上がりやすいので、可能であれば除湿機を使用するのが良いでしょう。

STEP

最短8時間ぐらいでおいしい干し芋の完成

乾燥時間は環境によって異なりますが、最短で約8時間程度で完成します。

表面がしっとりとして中がもっちりした食感になれば完成です。

好みの食感になるまで乾燥を続けてください。

室内で干し芋の作る時のポイントをおさらい

室内で干し芋を作る際のポイントをおさらいしましょう。

以下の4つの重要なステップを詳しく解説します。

これらの方法を実践することで、おいしい干し芋を効率的に作ることができます。

室内で干し芋の作る時のポイントをおさらい
  • 熱々のうちに皮を剥くと剥きやすい
  • 干す時間を短縮するために脱水シートに水分を吸わせる
  • 1〜2時間ごとにひっくり返すと均等に乾燥する
  • 扇風機の風を当てると干す時間を短縮できる

①熱々のうちに皮を剥くと剥きやすい

さつまいもを蒸したり茹でたりした直後、まだ熱いうちに皮を剥くことがポイントです。

熱で皮が柔らかくなっているため、簡単に剥くことができます。

また、熱いうちに皮を剥くことで、さつまいもの表面がなめらかになり、見た目も美しい干し芋に仕上がります。

ただし、火傷には十分注意してください。

軍手や布巾を使って安全に作業を行いましょう。

②干す時間を短縮するために脱水シートに水分を吸わせる

皮を剥いたサツマイモを薄くスライスしたら、キッチンペーパーや脱水シートで水分を吸い取ります。

この工程を行うことで、乾燥の効率を大幅に上げやすいです。

余分な水分を取り除くことで、乾燥時間を短縮できるだけでなく、カビが発生するリスクも減らすことができます。

さつまいものスライスを脱水シートで挟み、軽く押さえて水分を吸収させましょう。

③1〜2時間ごとにひっくり返すと均等に乾燥する

干し芋を均一に乾燥させるためには、定期的にひっくり返すことが大切です。

1〜2時間おきにさつまいものスライスをひっくり返すことで、片面だけが乾燥しすぎるのを防ぎ、全体的にムラなく乾燥させることができます。

この作業は面倒に感じるかもしれませんが、均一な食感と美しい仕上がりのために欠かせません。

忘れずに行いましょう。

④扇風機の風を当てると干す時間を短縮できる

乾燥をさらに効率的に行うには、扇風機を活用しましょう。

さつまいものスライスに向けて扇風機の風を当てることで、空気の循環が良くなり、乾燥時間を大幅に短縮できます。

ただし、風が強すぎると干し芋が飛ばされてしまう可能性があるので、風量は控えめに設定しましょう。

また、扇風機を使用する際は、清潔な環境を保つために定期的に掃除をしておくことが重要です。

室内での干し芋の作り方についてよくある質問

室内で干し芋を作る際によくある質問について、以下の5つの重要なポイントを詳しく解説します。

これらの情報を参考にすることで、美味しい干し芋を効率的に作ることができるでしょう。

室内で干し芋を作るために必要な準備は?

干し芋作りには以下の準備が必要です。

さつまいも、蒸し器または鍋、包丁、まな板、ピーラー、キッチンペーパーまたは脱水シート、干す台(ザルや網など)、扇風機。

また、清潔な作業環境を整えることも重要です。

これらの道具を用意し、衛生的な状態で作業を始めましょう。

どの種類のさつまいもが干し芋に適していますか?

干し芋に適したさつまいもは、糖度が高く、水分が少ないものです。

一般的には「紅はるか」「シルクスイート」などの品種が適しています。

これらの品種は甘みが強く、乾燥させると自然な甘さが凝縮されます。

地域や季節によって入手できる品種が異なる場合は、なるべく糖度の高いものを選びましょう。

室内で干し芋を作る際の最適な乾燥方法は何ですか?

室内での最適な乾燥方法は、風通しの良い場所で扇風機を使用することです。

さつまいものスライスを清潔な網やざるに並べ、扇風機の風を当てます。

直射日光は避け、空気の循環を良くすることが重要です。

また、定期的にスライスをひっくり返すことで、均一に乾燥させることができます。

室内で干す時の温度と湿度の管理は?

干し芋を作る際の理想的な環境は、温度20〜25℃、湿度50〜60%程度です。

温度が高すぎると腐敗のリスクが高まり、低すぎると乾燥に時間がかかります。

湿度が高いと乾燥が遅くなるため、除湿器を使用するのも効果的です。

温度計と湿度計を用意し、適切な環境を維持しましょう。

干し芋を干す時間はどのくらいですか?

干し芋の乾燥時間は、スライスの厚さや環境によって異なりますが、扇風機などを使用すると最短8時間程度で乾燥します。

薄くスライスするほど乾燥は早くなります。

完成の目安は、しなやかで適度な柔らかさがあり、表面がややしっとりしている状態です。

乾燥が足りないとカビの原因になるので、十分に時間をかけて乾燥させましょう。

干し芋で食卓と人生を豊かに

干し芋は茨城県の代表的な特産品ですが、照沼では約50ヘクタールの自社農園で主に紅はるかを生産し、自社工場にて干し芋の加工から販売までを自社管理のもと行っています。

また、食の安心安全や環境への配慮のため取組んでいる「農薬・化学肥料を使わない干し芋生産」の規模としては国内トップクラスです。

最近の干し芋需要の高まりを受けて、照沼の干し芋も各種メディアや著名人に取り上げていただき、日本最大級のさつまいも品評会である日本さつまいもサミットにて「さつまいも・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。

干し芋は家族・友人や大切な方へのギフト商品として、また日常食として定期購入される方もたくさんいらっしゃいますので、ぜひ照沼の干し芋・さつまいも商品をお試しください。

品質にこだわった照沼の干し芋で、食卓と人生を豊かにするお手伝いができれば幸いです。

室内でも干し芋を作ることはできる

この記事では、室内での干し芋の作り方について解説してきました。

干し芋を作るためには干す工程が必要になるのですが、室内干しでもさつまいもを乾燥させることができます。

そのため、この記事を参考にぜひ室内で干し芋を作ってみてください。

照沼編集部

照沼編集部のアバター 照沼編集部 干し芋生産者

茨城県で有機干し芋を生産/販売しているブランド「照沼(てるぬま)」の編集部です。現地生産者だからこそ紹介できる干し芋の基礎知識、美味しい干し芋の食べ方や選び方など、初めての方にもわかりやすく発信してまいります。

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