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【プロが監修】焼き芋に使われるさつまいもの種類(品種)一覧!品種ごとの特徴や甘さランキングを紹介

「焼き芋に使用される品種にはどんなものがある?」
「どの品種の焼き芋が1番美味しい?」

自分で焼き芋を作ろうとしている方、または焼き芋を購入しようとしている方で、品種について気になるという方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、焼き芋に使われるさつまいもについて紹介しています。

さらに、焼き芋におすすめのさつまいも品種やその特徴についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

管理栄養士・ヘルシー料理家
五賀洋佳(ひろ)⌇管理栄養士の置き換えレシピさん

Instagramで「家族も喜ぶダイエットレシピ」を紹介する管理栄養士で、SNSの総フォロワーは約10万人。野菜ソムリエの知識を活かしたwebメディアへのコラム執筆や企業向けレシピ作成を行っており、岡山県主催の食品ロス講師としても活動している。

焼き芋なら照沼の冷凍焼き芋がおすすめ!

  • 農薬・化学肥料を一切使用していないため皮まで美味しく召し上がれます
  • ねっとりした甘さが人気の「紅はるか」
  • 2022年の「さつまいも・オブ・ザ・イヤー」に輝いた自信作
目次

焼き芋の味はさつまいもの種類(品種)によって変わる!

焼き芋の味は、使用するさつまいもの品種によって大きく変わります。

それぞれの品種には独自の特徴があり、甘さ、食感、水分量などが異なるため、焼き上げた時の味わいも品種によって様々です。

品種によって、糖度の高さ、でんぷん質の特性、繊維の量などが違うため、焼いた時の甘さの程度や、ほくほく感、しっとり感といった食感の違いが生まれるのです。

また、品種ごとに特有の香りや風味があり、焼き芋の味わいに大きく影響します。

さらに、同じ品種でも栽培条件や収穫時期によっても味が変わるため、焼き芋の味わいは非常に多様性に富んでいます。

そのため、好みの味や食感を楽しむためには、品種選びが重要です。

焼き芋に使われるさつまいもの種類(品種)一覧

焼き芋に使われるさつまいもの種類は多岐にわたり、それぞれに特徴的な味わいや食感があります。

ここでは、人気の高い5つの品種について、その特徴や栽培地域、焼き芋にした際の特性を詳しく紹介します。

焼き芋に使われるさつまいもの種類(品種)一覧
スクロールできます
品種特徴主な産地糖度食感焼き芋の特徴
紅はるか高い糖度
しっとりねっとり
保存性が高い
茨城県、千葉県など30度前後しっとり
ねっとり
皮が濃い紫色
中身は鮮やかなオレンジ色
糖度が高くねっとりした食感
鳴門金時上品な甘さ
ほっくりした食感
栗のような風味
徳島県鳴門市13度前後ホクホク皮が赤紫色、中身は黄色
皮がパリッとして中身がホクホク
さつまいも本来の風味が強く素朴な味わい
シルクスイートなめらかでクリーミーな食感
水分量が多い
茨城県、千葉県8度前後クリーミー
しっとり
皮が薄く中身はクリーム色から淡いオレンジ色
甘みが増し、スイートポテトのような味わい
口どけが良い
安納芋高い糖度
しっとりとした食感
栽培が難しく高価
鹿児島県種子島20度前後しっとり
とろける
皮が黄色がかった茶色、中身は鮮やかな黄色
甘みが増し、スイートポテトのような味わい
とろけるような食感と濃厚な甘さ
紅あずまでんぷん質が多く、ほくほくした食感
素朴な味わい
茨城県、千葉県14度前後ホクホク皮がパリッとして中身がホクホク
甘さは控えめだが自然な甘みが引き出される
昔ながらの焼き芋の味

焼き芋に使われるさつまいもの種類①紅はるか

紅はるかは、2010年に品種登録された比較的新しい品種です。

主に茨城県、千葉県などで栽培されていますが、その人気から全国各地でも生産されるようになりました。

特徴としては、非常に高い糖度を持ち焼き芋にすると驚くほど甘くなるのですが、生のままでも糖度が高く加熱するとさらに甘みが増します。

食感はしっとりとしていて、ねっとりとした口当たりが特徴です。

焼き芋にすると…

焼き芋にすると、皮は濃い紫色に、中身は鮮やかなオレンジ色になります。

保存性も高く、長く置いておくとさらに甘くなるのも特徴です。

甘さはもちろん、ほどよい食感と香りのバランスが良いので、多くの人に好まれる品種。

焼き芋に使われるさつまいもの種類②鳴門金時

鳴門金時は、徳島県鳴門市が原産地として有名な品種です。

明治時代から栽培されている歴史ある品種で、日本を代表するさつまいもの一つです。

特徴としては、表皮が赤紫色で中身は黄金色。

味は甘すぎず、上品な甘さとほっくりとした食感が特徴で、でんぷん質が多いため焼き芋にするとほくほくとした食感になります。

焼き芋にすると…

焼き芋にした時は、皮がパリッとして中身がホクホクとした食感になります。

甘さは控えめですが、さつまいも本来の風味が強く感じられ、素朴な味わいを楽しめます。

栗のような食感も特徴で、焼き芋以外にも様々な料理やお菓子の材料として重宝されている品種です。

焼き芋に使われるさつまいもの種類③シルクスイート

シルクスイートは、2018年に品種登録された新しい品種で、主に茨城県、千葉県で栽培されています。

名前の通り、シルクのようになめらかな食感が特徴です。

特徴として、糖度が高く加熱するとさらに甘くなるのですが、注目すべきはその独特の食感です。

繊維質が少なく、なめらかでクリーミーな食感が楽しむことができ、水分量も多いためしっとりとした口当たりになります。

焼き芋にすると…

焼き芋にした時は、皮が薄く、中身はクリーム色から淡いオレンジ色になります。

焼くことで甘みが増し、まるでスイートポテトのような味わいを楽しめます。

口どけが良く、とろけるような食感が特徴で、特に女性や子供に人気がある品種。

焼き芋に使われるさつまいもの種類④安納芋

安納芋は、鹿児島県種子島が原産地の品種です。

1998年に品種登録されましたが、それ以前から地域で栽培されていました。

特徴としては高い糖度を持ち、「さつまいもの王様」とも呼ばれるほどの甘さです。

水分量が多くしっとりとした食感が特徴で、栽培が難しく収穫量も少ないため、比較的高価な品種です。

焼き芋にすると…

焼き芋にした時は、皮が黄色がかった茶色になり、中身は鮮やかな黄色になります。

焼くことでさらに甘みが増し、まるでスイートポテトのような味わいになります。

とろけるような食感と濃厚な甘さが特徴でデザート感覚で楽しむことができ、保存中に糖度が増す性質があるため、時間が経つほど美味しくなる品種。

焼き芋に使われるさつまいもの種類⑤紅あずま

紅あずまは、1985年に品種登録された品種で、茨城県や千葉県などの関東地方を中心に広く栽培されています。

特徴としては、でんぷん質が多くほくほくとした食感で、甘さは控えめなためさつまいも本来の素朴な味わいを楽しめます。

皮は赤紫色で、中身は淡い黄色をしています。

焼き芋にすると…

焼き芋にした時は、皮がパリッとして中身がホクホクとした食感になります。

甘さは他の品種に比べると控えめですが、じっくり焼くことで自然な甘みが引き出されます。

昔ながらの焼き芋の味を楽しみたい人に人気があり、煮物やお菓子作りにも適しているので汎用性の高い品種。

焼き芋なら照沼の冷凍焼き芋がおすすめ!

  • 農薬・化学肥料を一切使用していないため皮まで美味しく召し上がれます
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  • 2022年の「さつまいも・オブ・ザ・イヤー」に輝いた自信作

焼き芋にした時の甘さは?どの種類が甘い?

焼き芋にした時の甘さは、さつまいもの品種によって大きく異なります。

ここでは、さつまいもの糖度変化と、焼き芋にした時の甘さのランキングについて詳しく解説します。

生のさつまいもと焼き芋では糖度が変わる

さつまいもを焼くと、生の状態よりも甘く感じられるのは、加熱による化学変化が起きるためです。

加熱による化学変化の過程は以下の通りです。

焼き芋にすると甘くなる過程
  • でんぷんの糖化
    加熱によってさつまいもに含まれるでんぷんが分解され、マルトースなどの糖に変化します。
  • 酵素の活性化
    さつまいもに含まれるβ-アミラーゼという酵素が、加熱によって活性化され、でんぷんを糖に変える働きを促進します。
  • 水分の蒸発
    焼く過程で水分が蒸発し、相対的に糖の濃度が高まります。

上記のようなことが、加熱をすることで起こるので、焼き芋は生のさつまいもよりも甘く感じられます。

ただし、糖度の上がり方は品種によって異なります。

生の状態で甘くない品種でも、焼くことで驚くほど甘くなることがあります。

焼き芋にした時の甘さを表でランキング

品種糖度
1位紅はるか30度
2位安納芋20度
3位紅あずま14度
4位鳴門金時13度
5位シルクスイート8度

糖度が最も高い品種は紅はるかで、その糖度は驚異の30度に達します。

他の品種と比較して圧倒的な甘さを誇る紅はるかは、まるでスイーツのような味わいが楽しめます。

糖度が高いことで、焼き芋にした際に特に際立ちしっとりとした食感と濃厚な甘みになることが特徴です。

紅はるかの糖度は他の品種を圧倒し、さつまいもとしての甘さの極致を体験できるため、多くのさつまいもファンに愛されています。

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自分で甘い焼き芋を作る方法

自分で甘い焼き芋を作るには、いくつかのポイントがありますが、手間と時間がかかります。

自分で甘い焼き芋を作るポイント
  • 甘い品種を選ぶ
  • 低温でゆっくり焼く
  • すぐに食べずに蒸らす

まず、甘い品種(おすすめは紅はるか)を選ぶことが重要です。

焼く際は、低温で焼くことで、でんぷんが糖化する時間が十分に確保できるので、低温(150℃前後)で2時間程度ゆっくり焼きましょう。

アルミホイルで包んで焼き、焼き上がった後もすぐに食べずに30分ほど蒸らすと、さらに甘くなります。

ただし、この方法は時間がかかり温度管理も難しいため、家で作るのは少々面倒です。

手軽に甘い焼き芋を楽しみたい方は、照沼のオンラインストアから購入することが可能です。

焼き芋をさらに甘くする方法

焼き芋をさらに甘くする方法には、いくつかのテクニックがあります。

ここでは、その方法を3つ紹介します。

焼き芋をさらに甘くする方法
  • 焼いた後のさつまいもを熟成させる
  • 低温で長時間焼く
  • 焼き芋の表面に塩を振る

①焼いた後のさつまいもを熟成させる

焼いた後のさつまいもを熟成させることで、さらに甘さを引き出すことができます。

具体的な方法は以下の通りです。

焼き芋を熟成させる方法
  • 焼き芋を熱いうちにアルミホイルや新聞紙で包む。
  • 室温で1〜2日程度置く。

この過程で、さつまいもの中のでんぷんが徐々に糖化され、より甘くなります。

また、熟成中にさつまいもの水分が均一に分布し、しっとりとした食感も楽しめます。

②低温で長時間焼く

低温で長時間焼くことで、さつまいもの中のでんぷんがゆっくりと糖化され、より甘い焼き芋を作ることができます。

具体的な方法は以下の通りです。

低温で焼く方法
  • オーブンを120〜130℃に設定する。
  • さつまいもをアルミホイルで包み、オーブンで2〜3時間焼く。

この方法では、さつまいもの中心まで均一に加熱されるため、全体的に甘くなります。

また、ゆっくりと加熱されることで、水分の蒸発も緩やかになり、しっとりとした食感が保たれます。

③焼き芋の表面に塩を振る

焼き芋の表面に少量の塩を振ることで、甘さをより感じられるようになります。

これは味覚の対比効果を利用した方法です。

塩味が加わることで、さつまいもの甘さがより際立って感じられるようになります。

また、塩味によってさつまいもの風味も引き立ちます。

ただし、入れすぎると塩辛くなり、逆効果になってしまうので、塩の量は控えめにしておきましょう。

焼き芋の種類(品種)についてよくある質問

焼き芋の種類について、いくつかの質問が寄せられています。

ここでは、その質問に1つずつ回答していきます。

紅天使の焼き芋はスーパーに売られている?

紅天使は比較的新しい品種で、一般のスーパーマーケットでは、取り扱っているところと取り扱っていないところがあります。

主に専門店や農産物直売所、オンラインストアなどで販売されることが多いです。

入手を希望する場合は、専門店やオンラインストアを利用するのが確実です。

ねっとりした食感の焼き芋に適した品種はありますか?

ねっとりした食感の焼き芋に適した品種がいくつかあります。

代表的なものは、「安納芋」「紅はるか」「シルクスイート」などです。

これらの品種は水分量が多く、加熱するとしっとりとした食感になります。

紅はるかはしっとりとした食感が楽しめ、甘みも強いです。

個人の好みによって最適な品種は異なりますので、いくつか試してみるのがおすすめです。

焼き芋に向かない品種はありますか?

焼き芋に「向かない」品種というよりは、焼き芋以外の調理法がより適している品種があります。

例えば、「高系14号」などは、でんぷん質が多く、煮物や天ぷらなどに向いています。

これらの品種も焼き芋にすることは可能ですが、他の品種と比べるとやや粉質で、甘みも控えめになります。

また、水分が少なく、焼くと乾燥しやすい品種もあります。

ホクホクの焼き芋にするためにはどの品種を選べばいい?

ホクホクとした食感の焼き芋を楽しみたい場合、「紅あずま」「鳴門金時」などの品種がおすすめです。

上記の品種は、でんぷん質が多く、加熱するとほくほくとした食感になります。

特に紅あずまは、昔ながらのホクホクした焼き芋の味わいを楽しめる品種として人気があります。

鳴門金時も同様に、ほくほくとした食感が特徴です。

このような品種を選ぶことで、懐かしい味わいのホクホク焼き芋を楽しむことができます。

焼き芋に使われるさつまいもはどの品種が多い?

焼き芋に最も多く使用される品種は、地域や時期によって異なりますが、一般的には「紅はるか」「安納芋」「紅あずま」などが多く見られます。

最近では「シルクスイート」なども人気が高まっています。

地域によって主流の品種が異なるため、地元の特色ある焼き芋を楽しむのも良いでしょう。

干し芋で食卓と人生を豊かに

干し芋は茨城県の代表的な特産品ですが、照沼では約50ヘクタールの自社農園で主に紅はるかを生産し、自社工場にて干し芋の加工から販売までを自社管理のもと行っています。

また、食の安心安全や環境への配慮のため取組んでいる「農薬・化学肥料を使わない干し芋生産」の規模としては国内トップクラスです。

最近の干し芋需要の高まりを受けて、照沼の干し芋も各種メディアや著名人に取り上げていただき、日本最大級のさつまいも品評会である日本さつまいもサミットにて「さつまいも・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。

干し芋は家族・友人や大切な方へのギフト商品として、また日常食として定期購入される方もたくさんいらっしゃいますので、ぜひ照沼の干し芋・さつまいも商品をお試しください。

品質にこだわった照沼の干し芋で、食卓と人生を豊かにするお手伝いができれば幸いです。

焼き芋に使われるさつまいもの種類【まとめ】

この記事では、焼き芋に使われるさつまいもの品種について紹介してきました。

焼き芋にはさまざまな種類のサツマイモが使用されていますが、どの品種を使うかによって焼き芋の味が異なります。

そのため、自分の好みに合う品種を探してみましょう。

甘いさつまいもが良い方は糖度が1番高い紅はるか、甘さ控えめでホクホクした食感が良い方は鳴門金時の焼き芋がおすすめです。

照沼編集部

照沼編集部のアバター 照沼編集部 干し芋生産者

茨城県で有機干し芋を生産/販売しているブランド「照沼(てるぬま)」の編集部です。現地生産者だからこそ紹介できる干し芋の基礎知識、美味しい干し芋の食べ方や選び方など、初めての方にもわかりやすく発信してまいります。

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